世間の描く、いいママになれない
いいママになりたいと思っていた。
会社に勤めながら子育てをしていた頃、インスタのキラキラなママたちが眩しかった。
あの人たちが、抜群のスタイルで、子供を産んだとは思えない着こなしで、ピカピカの家で、手間のかかったご飯をオシャレな食器で食べてる間、私は窪んだ目で子供を保育園まで迎えに走っていた。
表現としての「走っていた」ではない。いつもギリギリの時間で、本当に、本厚木の駅を出てミロードの前の信号を走っていた。
私が、家を綺麗に保てないのは。
私が、子供を中心とした生活ができないのは。
私が、ご飯に手間をかけられないのは。
すべて、会社に勤めていて、疲れて時間もないからだと思っていた。
子供がいなかったら、こんな想いをせずに済んだのに。そう感じる瞬間が何度もあった。
時短でしか働けないこと、お迎えの時間にダッシュすること、熱が出て仕事を休むこと。
いいママならこんなこと考えないんだろうな。後ろめたかった。
そんな私は今、起業して2年経った。
遅くに寝て遅く起き、多くない仕事を楽しくこなし、ゆったりと暮らしている。
時間もお金もあの頃より余裕がある今、じゃあ、キラキラママアカウントみたいなことが出来てるか?と聞かれたら、まったくもってできていない。
時間があっても疲れていなくても部屋は綺麗にできないし、ご飯は簡単なものばかりだし、スタイルもよくならない。
仕事を辞めたら、子供を中心にした生活が出来ると思っていた。けれど、独立してみたら、仕事はもっとおもしろくなり、子供を中心にすることが、もっと難しくなった。
私は、子供を保育園に預けたい。
こんな事を思ってしまうなんて、本当はショックだった。
母親は、できればこどもの傍にいたいものだと思い込んでいた。
私は、やっぱり、離れる時間もほしいと思ってしまう。
もちろん、大部分は食べちゃいたいくらい可愛いと思いながら子育てしている。子育ては最高に楽しい。胸が詰まるくらい愛おしい。かわいい。まだ子供が望めるなら何人でも産みたいくらい、子育ては最高の経験だ。
けれど、子育てのたのしさだけを、私の人生のたのしさにしたくないというのも、本音なのだ。
子供が全て!そう言いきれる親に、私はなれなかった。
私には、こどもと離れる時間が必要だ。自分だけの楽しみを味わう時間が必要だ。
いいママになりたかった。
世間の描く立派なママになりたかった。
なれなかった。
でも、今は、それでいいではないか!とも思っている。
離れる時間があってこそ、余裕があっていい関わりができるなら、それを望むのは間違いじゃない。
子供だけを楽しみの中心にして、子離れ出来なかったら、それはこどものためにならない。
子育ては、すぐに結果がでるものじゃない。未来の子供たちが、どんな人間になるかはわからない。だから、私の関わりがいいかどうかも判断できない。
けれど、少なくとも、楽しそうに仕事をして、パパより遊んでるのにお金を稼いで、ゲームして、本を読んで、とびっきりの愛情表現をする母親は、結構好きな役割なのだ。
子供たちふたりも、本当に素晴らしい成長を見せてくれている。私から産まれたのが不思議なくらい、やさしくて、聡明で、おちゃめな、小さな人間がふたり。
今のところ、問題なしだ。
いいママ、いいコーチ、いい人、いいパートナー……
世の中にはたくさんの「理想の姿」が溢れている。
けれど、それは、唯一無二の答えというわけではない。
自分にフィットする姿を選んで作っていっていいのだ。
時間があれば、それをすべて子育てに投入すべきなのか?
発信は、ポジティブじゃないといけないのか?
夫婦は仲良しじゃないといけないのか?
コーチはアドバイスをしないのか?
ご飯は手間をかければいいのか?
起業したら月収100万円達成しないといけないのか?
全部、自分で答えを出していい。出した答えを変えてもいい。
誰の人生を生きることもできない。
誰かに自分の人生を生きてもらうこともできない。
私たちは、迷う。
特に今の時代、簡単に他人の美しい姿を見ることができるから。
でも、悩みながら、惑わされながら、罪悪感を感じながら、それでも、私はこう生きたいんだよなあ、を優先したっていいのだ。
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