我が家のひと夏が終わった


8月。


12日はお墓参り。清水五条のお寺へ向かう。猛暑日でただただのどが渇く。
墓地を抜け、茶屋でかき氷一個を家族三人で取り合うように食べる。ちゃわん坂は楽しそうな観光客でいっぱい。わたしたち家族三人は暑さで眉間にしわを寄せながら、坂を下りる。

13日は家族で海に行き、(渋滞に巻き込まれ、14時過ぎに到着したものの、海は思ったよりも冷たく、途中で雨に見舞われ、まさかの1時間で退散後、海横の芝生で夫のラグビー練習につき合わされ)軽い罰ゲームのような一日であった。

16日は岡崎にある親類マンションの屋上で、五山の送り火を観て、ご先祖さまを送り出し、夏の余韻に浸る。

17日は息子はおじいちゃんと二人で遠足。
京都駅で駅弁を買って電車で食べ、山陰線で嵯峨野まで、トロッコ列車に乗り亀岡まで行き、保津川下りで嵐山まで船で下るという、なんとも定年後の夫婦が行きそうな渋いコースを堪能した、4歳息子の一夏の思い出となった。(カブトムシまで買ってもらって帰ってきた)

20日は自治会の夏祭り。今年は夏祭り委員の福引担当にもなったので、ケーズデンキやら買い出しでバタバタであった。(何気に4等のボックスティッシュ150箱を運ぶのが大変だったのだ。他の組長をしてるおばちゃんたち数人と、荷台に大量のティッシュ箱を積み上げ、汗だく大爆笑のティッシュ運びは、もはやいい思い出である)
当日の福引では夫婦で受付をし、くじを引いてもらう度に夫の私物であるパーカッションをフルに活用した。

4等のティッシュはティンシャというインドのベルでさみしく「ちーん」と鳴らし、3等2等は特大の鈴でシャンシャン鳴らし、1等特等においては、夫の笛や鳴り物でサンバのリズムでお祝いするという、大変陽気な演出を行った。
楽しいものには子供は正直で、一気に小学生たちが集まり、自ら鳴り物係を率先してやってくれて大いに助かった。

途中でわたしは抜け、19時からの盆踊りに息子と参加。
去年も家族で狂ったように踊りまくったが、今年も息子と本気で一心不乱に踊った。
盆踊り中に福引の1等や2等が出る度に、夫の鳴らすリオのカーニバルのようなサンバのリズムが盛大に聞こえてきて、盆踊りとリオの融合で異様な祭感をかもしだしていた。
これにはかなり盛り上がり、後日「今までで一番楽しかったわ!」と大絶賛の声をいただいたので、我が家が地域にお役に立てるものはこれだったのか、と確信した。


これで我が家の一夏は終わったのだが、秋には息子の保育園の保護者会主催のイベントが控えている。
委員長を引いてしまったわたしは(実は去年から今年にかけて、保護者会でも自治会でも、一生分の役を引いてるのではいか、というくらい、当たりまくっている)、会議に準備にまだまだ気が抜けない。
これさえ終われば、あとはもう身軽になれる、、!!という思いを胸に、秋まで白目で突っ走るしかない。


2017.8.21『もそっと笑う女』より

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