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切なさと憎々しさと

※おそらくどこかの投稿サイトに出したものかと思われますが、下書きのまま風化させるのもどうかと思いましたので、載せてみます。
自分でも読んでみると、「う~ん」となってしまう切なさと女の怖さよ。


生ぬるい風が吹く午前2時。深々と闇が続く街路樹を、卸したての赤いピンヒールを鳴り響かせ、淡々と歩く。
「夢ならばどれほどよかったでしょう~」
夢中になったドラマの主題歌を何気なく口ずさむ。
夢ならば、どれだけ良かったか。
愛を誓ったままいなくなった男が、新郎席で幸せそうに笑っていたから。


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