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もっと知りたい速水御舟

この本を読んで、速水御舟の作品と生涯について、理解を深めることができました。

1894年に生まれた御舟は、14歳の時、松本楓湖の安雅堂画塾に入門し、画家としての活動を開始。その後、1935年に40歳で亡くなりますが、この本では、豊富な写真と解説で、御舟の生い立ちや作品を、時系列で追っていく内容となっています。

一つの型にはまることを嫌い、「梯子の頂上に登る勇気は貴い、更にそこから降りて来て、再び登り返す勇気を持つ者は更に貴い」という言葉を残した御舟の作品は、年を重ねるごとに、どんどん洗練された構成になり、写実を超えた表現になっていきます。

執筆者の方々(尾崎正明さん、古田亮さん、鶴見香織さん、吉田春彦さん)の解説がとても丁寧で読みやすく、御舟への愛情を感じられるような文章だったので、私もますます作品を好きになれました。

特に気になった作品は、「短夜」「洛北修学院村」「温泉」「炎舞」「花の傍」「春の宵」「圓かなる月」などなど。たくさんあるので、またこの本を読み返しながら、じっくり見ていきたいです。


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