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2. どこまでも心優しい馬たち

まだ正反動もできず、駈歩も体験したことがない私。
駈歩で爽快に森の中やだだっ広いステップを馬と走るのは動画で見ては「すごいな〜。いいな〜。」とヨダレを垂らしている現在。
夢であり目標の一つだ。

そんなものだから駈歩は未知の世界で・・
今回のレッスンで先生が「じゃ、駈歩出すんでとりあえず乗っててみましょう☆」と言い始めた時は、未知の世界を覗くワクワク感とビビりが入り混じっていた。

そして突然世界がこれまで経験したことない揺れ方で揺れた。
なんだこれー!
何が起こっているか分からない!

が、先生が「体を寝るように、重心後ろで倒しておいてね」と教えてくれていたので、ただただ体を倒して未知の動きと揺れに適応しようとする。
何とか馬の動きに体が沿うと、夢と未知の世界が繰り広げられていることに嬉しさ、興奮、笑いが止まらずテンションMAXだ。

すると先生が「Amiさんのリアクションにスミレちゃん(今回乗せてくれた芦毛の女の子)が喜んでますね〜😄」

常歩に戻りスミレちゃんの背に揺られながら、ジン・・と考えさせられた。
暑い日にへたっぴが乗って、乗せ心地もまったく良くなかっただろうに、
こちらが喜んだら喜んでくれたスミレちゃん。

通勤中によく聞いているHorsemanship Radioで、非暴力な方法で馬の調教を行うMonty Robertsさんが言っていたのを思い出した。
「馬は本当に優しい生き物だ。
動きを拘束する鞍・ハミを着けられ、
重い人間を乗せ、鞭を打たれ、人間から次々と要求が来る。
それなのに、人間の要求に努力し応えようとする。
人間もどこまでも心優しい馬たちに応えなければならない。」

いつの日か、
「コイツ、乗せてても楽だし悪くないな」
と馬に思ってもらえるライダーを目指すぞ、と改めて心に決めた7月21日。
(それまで多くの馬に乗り心地悪い思いさせるんだろうな・・・)


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