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すべてが真っ白な部屋の隙間で。



心臓のあたりがとても重たい。

指先まで凍るように冷たい体。

頭にはきっと酸素がうまく行き渡っていない。

夕陽が皮膚を通したピンクと黒でチカチカする。

イヤホンから流れる好きだったはずの音楽さえ、今は私の心を揺さぶらない。

サブウェイが最寄りの駅に着く前から、鍵は握りしめていた。

すべてが真っ白な部屋に辿り着き、鍵を閉める。

壁とベッドフレームの隙間にカラダを入れ込む。

カラダが圧迫され、強くハグされた時のような安らぎが訪れた。

大丈夫、私はまだ存在している。






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