思い出したことー専業主婦になって得たもの
急にふと、思い出したこと
上の子どもが2歳になる前までは、事務職で正社員として働いていました。
産後、子どもが一歳で育休から復帰して、時短勤務をしていたんです。時短勤務と言っても、仕事量は段々と増えてくるので、時間に終わらず通常の就業時間まで仕事をすることも増えてきて、正直いっぱいいっぱいの生活でした。
平日は、子どもを起こして朝ご飯を食べさせてすぐに保育園へ連れていき、帰ったら急いで夕飯、お風呂、寝かしつけ。
主人の帰りは遅いので、ほぼ完全にワンオペ育児。
初めての働きながらの子育てで、子どものことも心配がたくさんなのに、主人に相談する暇もない。
毎日が必死でした。
子どももいやいや期が近づいていて、保育園から帰る自転車に乗るのもイヤ。家に帰っても、べったりで家事もできない。
今なら、イヤイヤ期も大切な自己主張だってわかるし、保育園で疲れているだろうから、保育園から帰ってすぐは、ママにべったりしたい気持ちもわかる。
小学生になった今も、帰ってすぐは、疲れて宿題に取りかかれず、おやつを食べてテレビを見たり、一息ついてから宿題をしている娘。
私だってそう。
外出から帰ったら、コーヒーを飲んで一息ついてから、家のことを始めたい。
でも、その頃は、毎日の理想的な段取りを考えて、それをその通りにこなすことに必死でした。
「毎日が同じルティーンでなければいけない。」
「うまく子どもの機嫌を取りながら、家事育児をこなせないといけない」
なんなら、「それが出来ない自分は、母親としても主婦としても未熟だ。だめだ。」
そう、思っていたような気がします。
同じ学年のイヤイヤ期の子にうまく付き合っていたり、強引にでも連れて帰れる親を見て、「自分もそうならねば」と真似してみたが、うまくいかないこともありました。
片付ける暇がなく、汚い部屋を見て、自己嫌悪に陥っていました。
いや、当時は、自己嫌悪に陥っていたことすら気づかず、ひたすら自分にのしかかってくる何かに疲れていたかもしれません。
専業主婦で二人目を出産して、イヤイヤ期がきたとき
びっくりするくらい、自分に余裕がありました。
二人目という余裕もあったと思います。
例えば、子育て支援センターに連れていって、「まだ帰りたくない!」と閉館時間を過ぎてもぐずって自転車に乗らない息子に、「すみません。もう少ししたら気が済むと思うので」と職員さんに話して、気がすむまで付き合えるようになりました。
今でもそうです。
幼稚園の帰り道に、ねこじゃらしが生えていて、「これをたくさん取ってかえるから!」という息子に、「わかったよ」と言って、そこそこ気が済むまで(長すぎるときは、ある程度付き合って帰る気にさせる術も覚えてきた)、一緒にたくさん摘んであげることもできます。
一人目のときは、「そんなのどうせ枯れるし、5分くらいで区切ってやめさせたい。時間で区切ることも覚えさせなきゃ。早く帰って家のことやらなきゃ。」
そう思っていたと思います。
世の中の働くお母さんで、仕事をしていても、うまく子どもと接せられる人はいると思います。
忙しかったりストレス溜めたりしながらも、一生懸命頑張っているお母さんも、たくさんいると思います。
でも、私はとても不器用で。
必死でした。
余裕がなかった。
だから。
私は、専業主婦で、よかったんだと思います。
今でも、思うように動いてくれない子どもにイライラすることもあるし、家事だって、全然うまくこなせない。
ご飯だって、子どもが嫌いなものを残すと「せっかく作ったのになんなの!?」「好き嫌いしてたら、栄養が偏るよ」と、怒りたくなります。
いや、怒ります。
でも。
やっぱり。
私はこの数年間は、専業主婦でよかったのかもしれない。
働きながらキリキリ過ごしていた自分よりも。
「寒いからもう帰る」って、子どもから言い出すくらいまで外遊びに付き合えて。
そんな経験をした私が、今、思うこと。
働きながら子育てするお母さんの辛さがすごくわかる。私には出来なかったことをしている人たちをすごいと思う。
だから、そんなお母さんをサポートできたらなって、思っています。
今の私にできること。
まずは、ファミリーサポートセンターの提供会員として、登録をしようかと、思っています。