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住宅省エネ2024キャンペーン(リフォーム補助金)のおしごと①

こんにちは、amisanです。
今日はリフォームやリノベをするときに活用できる補助金の事について書いていきます。住宅省エネとあるように、住宅のリフォームやリノベをするときに活用でき、省エネになるように改装することが前提の補助金です。

・実績について

さて、この補助金について書く前に、amisanの補助金のおしごと実績について。実体験をもとにお話しできたらいいなと思っています。

私がリフォームに移動して6年目に入りました。ひとり設計担当者です。
もとは新築の行政手続きを専任していた事もあってか、『申請』とつく業務が得意と見られたようで。
基準法や都計法、品確法などとは全く関係ない補助金の申請業務。
マニュアルを必死で読み込みました。

正直、補助金の申請は、ものすごくめんどくさかったです。
補助事業がスタートしたのは5年前くらいからだったかなと思います。
毎年名称の変わる補助金の申請をしています。

昨年は『こどもエコすまい補助金』という名称で、3種類の補助金がリフォーム内容ごとに活用できるうえ、補助額も大きく、フルリノベにとてもいい一年だったと思います。

数字として実績を記すなら、
私が申請した案件は116件、申請補助額は1500万円を超えました。
予約申請を活用した事をカウントすると金額は2600万円を超えていました。

図面を作りながら、他の報告書も作りながら、たまに営業同行もしつつ、
会社員の無駄な活動もしながらお迎えがあるので絶対に定時に帰る。
終わらない仕事に家事育児に大変苦しい一年でした・・・
今年度は退職する前提で営業さんに仕事を振り戻したので、
補助金先生になって申請の仕方や準備物の揃え方を伝えています。

・今年度の補助金について

実績が愚痴っぽくなりましたが・・・今年度の補助金について。
戸建て住宅のリフォームやリノベをメインに仕事をしているので、
ここでは戸建て住宅・マンションリフォームやリノベした場合について
お話します。
(買取再販・賃貸マンション・長期優良化リフォームなどを除きます)

住宅省エネ2024キャンペーンは大項目のようなもので、その中身は
①子育てエコホーム
②窓リノベ2024
③給湯省エネ2024
④賃貸給湯省エネ
の4本の補助事業があります。
④の賃貸給湯省エネについては、今年でてきた補助事業で私も詳しくないので省略させてください。
(在籍している会社では活用用途が無いかな、と切り捨てています)
※2023年11月2日以降に工事着手した工事が対象です。

①子育てエコホーム

諸条件ありますが普通に戸建て自宅をリフォームやフルリノベするなら
20万円の補助額が上限です。子育て関係なく使えます。大正生まれのお客様も申請していましたよ。
こちらの補助事業は子育て中で18歳未満の子供が同居していたり、夫婦どちらかが39歳以下の年齢であれば30万円まで補助額を増やす事ができます。
それ以外にも上限UPの条件はありますが、イレギュラーなので省略します。

『補助額』とは・・・?
大項目で省エネとうたっている事もあり、補助は省エネになる工事をすることが条件であり、採用する商材(キッチンやユニットバスやトイレなど)によって活用できるものと活用できないものがあります。補助額とはその対象によって金額が決まっている額の事です。(節湯水栓なら5000円など・・・)

必須と任意があり、必須箇所を1か所でもリフォームしないと使えない、
かつ、補助が5万円以上にならないと利用できません。(エアコンは任意枠なので単体では申請できません)
他の②や③の補助金を活用した場合、2万円から申請可能になる!
裏技もあるのでリフォームするときや省エネ商材を購入するときは少し気にした方お得になる事があります。

②窓リノベ2024

開口部(窓やドア)を省エネ性能上げるために設けられた補助事業です。
住宅の所有者がリフォームするなら上限は200万円出ます。
上限200万円ありますが、施工性や商材の金額からリフォームをする金額として妥当な金額で考えると100万以下で活用されているお客様が多かったです。こちらも補助金の額が5万円以上にならないと申請できません。
住宅の所有者が法人でも申請可能です。ただし、住宅である事が条件です。(店舗併用でも、住宅部分ならOK)

昨年度から変わった事として、補助額が下がっています!!
そのかわりドアが補助対象として増えています。
昨年度はユニットバスの入れ替え工事でSサイズの窓も交換すると窓1か所だけでも申請出来たのに今年度は補助額が下がったのでSサイズの窓だと補助金がもらえません。(残念・・・)

今回追加でドアが補助対象になっててちょっとびっくりしましたが、こちらの補助金で活用できるドア、定価もびっくりする金額でした。

去年はこの補助事業が一押しでしたが、去年やり切った感じなのか、今年は進み具合がゆるやかです。
去年は発注しても納期がかかって『予約する?』『完成後申請できそう?』『間に合う??』なんてハラハラしました。

③給湯省エネ2024

この補助事業は昨年度からありますが、昨年度は見向きもされない補助事業だったな。という記憶です。しかし今年度はこの事業が一番活用されています!!

一番の理由としては、補助金額が去年の倍!になったこと。
エコキュートの取替えが多いのでエコキュートにした場合についてお話します。補助金額は最低8万円~10万円。機種によっては13万円も可能に。

ここで採用必須となるエコキュートも省エネ基準のハイレベルのものになるので、もちろん定価も高くなります。昨年度は補助金額が5万円だったので、5万円しかもらえないならそこまでハイレベルじゃなくても。という感じでお客様にとってメリットが出にくいために営業さんも率先して活用していませんでした。

給湯器の寿命はおよそ10~15年。
内部の部品が廃番になると修理不可になるので取替えが必須となります。
嫌ですよね、冬場の給湯器故障・・・でもだいたい故障の連絡を受けるのは年末のどうしょうもない時期。発注も修理も工事もできない時期・・・

15年以上経過している場合はこの補助金があるうちに交換されることをお勧めします。10万円も出してくれるならありがたい。(機種によりますが)

電気温水器からの交換ならプラスで5万円支給してくれます。
このプラス5万円支給の補助金枠は別枠で4月から始まった申請でもうすでに29%を消化しています(5/20現在)

・まとめ

省エネになると、電気やガス、水道。ライフラインにかかわるところが節約可能になったりしますよね。

家庭で考えると省エネ家電を購入すると電気代が下がるとか、ガス代が下がるとか、節水になるとか。家庭の外で考えるとエネルギー消費も減り、二酸化炭素の排出も少なくなり、環境にやさしい!

補助金の根本的な目標はそこにあります。
なので、節水にならない水栓をつけても補助金はでません。
おしゃれだけ、や安価だけを追及してもダメなんですね。
『デザイン性=機能性=使い勝手=環境≠価格!』(しかもかわいくない価格)

物価上昇のあおりを受け、商材も安くない。見積りを見て高いからまた今度と先延ばしにしても、安くなる未来はありません。
来年度もあるかわからない補助金、あると思うけど、昨年度からしたら結構な母数を改修していると思うので金額が減らされたりするかな、と予想します。

今回も長くなりましたが、読んでくださりありがとうございます。
思いっきり補助金のさわり部分だったので参考にならなかったかも。

次回は、住宅省エネ2024キャンペーン(リフォーム補助金)のおしごと②
『補助金申請の整理整頓について』
『去年おお助かりしたワンストップサービスのメリット・デメリット』
『使うと事業者はめんどくさいけどお客様にはメリットしかない裏技』
『注意したいこと』について書いていこうと思います。

公式サイトはこちら↓

対象商材の検索はこちらから↓(内窓を選択すると勝手に窓リノベに飛びます)

今回のホームページ、わかりにくいなぁ・・・と思います。
登録事業者の皆様、苦労しますね。


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