ぐらしあすの「某精神科病院の最低精神科医」

だいたい週に1回は診察がある。患者さんたちは自分の受診の順番をならんで待つ。主に長期入院(5年、10年、15年とか)の統合失調症圏の患者さんが多い。診察は詰め所で行うので丸聞こえ。

ある診察の日、統合失調症のAさんの受診の番が来た。
そのAさんの主治医である最低医師は、Aさんに対して言った言葉。

優しく丁寧ではなく、ぶっきらぼうに「今日は何月何日ですか?」
「師長さんの名前は?」あと一つ二つ質問をしていたが、先の質問が強烈すぎてわすれてしまった。

なんのための診察だろう?患者さんを治そうとする気があるのか?
任意入院なので、患者さん本人が退院したいと言えばできる。

患者さんを、退院して街で暮らすということの提案をしたことがあるのか?

決めるのは患者さん自身であるが、作業所、訪看、相談員、役所の担当課職員などとつながっていれば、ネットワークという見守りの中で生活は可能であると思う。

ある日10年以上入院していた患者さんが、制度に乗って退院することになった。

その患者さんがぐらしあすに言うには、「今でもボンカレーうっているのかな?」「ご飯を炊くように言われるけどどうやってたいたら良いんかな」

レトルトカレーといえば、「ボンカレーしか知らない」のである。

そういう、時が入院時からほとんど止まっているひとであっても、上記のようなネットワークがあれば、一人暮らしは可能であると思う。

その患者さんが、一人暮らしをするうえで、困難に直面した時に、ネットワークのバランスの良い視点で、アドバイスや行動を共にするということで、一つひとつ問題を解決できればいいのである。

昨今、病院側が、長期入院者を減らしていこうという動きが多い。

しかし、旧態依然とし、上から目線の精神科医は、あくまで勤務医だから、医者できるのだろう。

その最低医師が、開業でもした日にゃ、ぐらしあすは何が何でもつういんしない。

精神科病院のなかでも、積極的に街で暮らす提案をし、実践している病院も多い。

上記のAさんへの質問内容に対してびっくりしたし、あれで精神療法の診療報酬が得られるのであれば、病院の理念が問われる。

ディプレッションまっさかり。ぐらしあすの「こころの声」を中心に、自分が体験したことや、時折感じる何のエビデンスもない、主観の記事も徒然に書いていきたいとおもいます。よろしくおねがいします。