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森 有未
2016年8月25日 02:22
もう しばらく開けることもなく、すでに忘れ去っていた部屋だったのに、少しの好奇心から覗いてみることにした。 其処此処にある物には、やはり埃がかぶっていたので「フゥー」っと息を吹きかけてみる。陽のひかりに照らされキラキラ舞い散る様を見つめながら、少しの懐かしさと人の気配がなく閑散としているのを感じた。 「もうここは、わたしの居場所ではないのかもしれない」 自分が空けたままにしておきな