パニック障害 移動についての話

1.未だに長距離は苦手

2.電車の場合

3.車の場合

4.2人ならここまで出来た!


1.未だに長距離は苦手

発症してから10年以上経ってるはずですが、未だに長距離は苦手意識があります。しかも電車の特急とか、車でも時間がギリギリとか緊張してしまいます。
前もって準備すればいいのですが、なんせ面倒くさがりで切羽詰まらないと動かないないので、わりと忙しく出かけたりします。基本的に出不精なので、出かける前は「めんどくさいなぁ、行きたくないなぁ」と思うことが多く、ギリギリまで寝転がってたりします。
時間が決まっていることがプレッシャーになるんですよ。遅れちゃいけない、でも動きたくない。そして、時間が厳しくて焦るので脈拍が早くなるわけです。油断すれば、発作が起きやすい条件を自分で作っているのです。

到着予想時間ギリギリを選択してしまうから焦る、わかっているのに5分前位に着けばいいか、という予測で動くんです。何かトラブルがあったらすぐ遅刻になるのわかってるのに、性格なのかなかなか変えられません。
大体これくらいなら自分1人で移動できるな、という目安をこれから示します。


2.電車の場合

大体乗換1回で、1時間〜1時間半位なら1人でスムーズに行けます。途中で乗換があることで気分を落ち着かせることができます。
特急だと30分〜40分くらいまでしかまだ乗っていません。どこかで何かあったら……と頭の片隅で考えてしまうんです。十分な睡眠を取っていて、電車にトイレがあれば落ち着けるんですがね、なんとなく緊張します。
移動中は目を瞑って眠ろうとします。もし眠れなくても、外的刺激を少しでも避けようと考えるみたいです。誰も自分なんか見てはいなのに、どこか不自然ではないか、他人にどう思われているか気になってしまうのです。だから視野を閉じます。
スマホでゲームしたり、音楽聴いたりすればいいのですが、画面を見てると酔ってしまうからそれもできず、目を閉じます。


2.車の場合

車で1人運転だと、なるべく広い道で何かあっても路駐できそうなところを出来るだけ選びます。もしくは、知っている道、通り慣れた道を使います。
高速に乗る時でも、パーキングまであとどれくらいか気にしながらがら走ります。基本的に運転が好きなので、何もなければ苦になりません。だからこそ、発症してしばらくは運転出来なくなったことがショックでたまりませんでした。
自分が今していること=運転に集中し、他のことは考えない、特に自分の身体の具合については気を持っていかれないように注意します。

発症して5〜6年くらいで一念発起して車で4時間半かけてひとり旅に出たことがあります。高速の入口を間違えたりしながらも、高速を下りるまでストレートで運転できたことがものすごく自信になりました。嬉しすぎて、宿泊先で日本酒の飲み比べなんかしてしまい、酔いつぶれたのも今となってはいい思い出です。

自分だけということ、気を使わずに休憩できるということで、車の運転については少し余裕を持てるようになりました。
ですがすぐにそのようになったわけではなく、何度も運転中に発作が起きる、または起こしかけて1時間位休憩することもありました。
帰れなくなって、父と妹に車で迎えに来てもらって回収されたこともあります。この時は家族の有り難さを心から感じました。


3.2人ならここまで出来た!

本当に私は廻りの人たちに恵まれていて、私がパニック障害だと話すと寄り添おうとしてくれるのです。
現在のパートナーにその話しをすると理解しようとしてくれて、移動中は柔らかい雰囲気を心がけてくれているように思います。苦しくなってもすぐに言い出せるんです。
ある日、私がパニック障害と告げた日、帰りの車移動で急に体調が優れなくなり車止めてと言うと

「急にアクセル開けたからだね、ごめんね」

と言ってくれて暫く車を停めてくれたんです。窓を開けて深呼吸してある程度落ち着くまで待ってくれました。自分の症状で帰るのが遅くなってしまうのに、嫌な顔をせずに待ってくれました。
当たり前のようで当たり前でない気遣いに嬉しくて泣けてきました。

だからこそ2人なら長距離でも移動出来ると、4時間以上かかる移動を伴う旅行も行けました。行き途中でやっぱり体調悪くなった時も、コンビニに車を停めて抱きしめてくれました。本当に幸せな出会いができたなと今でも思います。

それ以外にも、

「新幹線、1区間だけ乗ってみる?」

と日帰り旅に連れ出してくれました。その日の予定を前日までにメールで送ってくれて、ゆっくり行こうねと言ってくれました。
お陰で穏やかに、座席では時折手を繋いで新幹線に乗ることが出来ました。帰りも1区間新幹線に乗って帰って来られました。
いつかもう少し遠くまで2人で新幹線で旅をするのが夢です。


1人では無理でも2人なら、もうちょっと慣れたら1人でも、と期待と希望を持てる位に症状は改善してきています。


焦らずに1歩づつ、ちょっとづつでも進んでいきたいと思います。

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