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映画鑑賞「紅の豚」 2024/02/17-調布

 この日、調布市で「紅の豚」が上映されるためそれを見にいくことになった。調布にはここのところ深大寺に行ったり市民会館でサイレント映画を見たりと縁が深い。
 朝8時50分開演というところが玉に瑕だが、それでも大画面で紅の豚が見られるのであれば得だろう。そう思ってはいたのだが、それでもぬくぬくと布団にくるまっていたところをたたき起こされて若干不機嫌になりながら準備を始めるとなると、到底時間が足りない。
 仕方がないので父に車を出してもらうことにし、急いで仕度をして開演前に無事到着。当初は近くの図書館で時間をつぶそうかなどと考えていたものの、そんな時間があるはずもなく。
 慌てて上映場所に入り、始まるまでもう少し時間があるよと知れたため本を取り出そうと思ったのだが、不意にあたりが暗くなる。ようやく始まったかとも思ったのだが、そこでスクリーンに投影されはじめたのは他の映画のCM。
 しかも、子供向けのものばかり。この会場内に来ている人々のほとんどは大人なのだから、あえて子供用にする必要はないのではないかと思ったが間もなくそれも終了。いよいよ開幕となった。
 紅の豚自体は、DVDで何度か見たことがある。が、こんな大画面で見るのは始めてだ。映画館ともなれば音響効果も高いようで、DVDで見たときには全く気が付かなかった波の音や風音までがよくよく聞こえてくる。
 映画の内容については割愛するが、大スクリーンである分もちろん迫力は満点で、それに加えてDVDでは気が付けないこまかな演出・背景音などが多くあった。そんな上映途中に軽い揺れを何度か感じたため、すわ地震かと身構えたのだが、映画館から出て調べてもどうやら地震は上映中1度もなかったようだ。これはあとで知ったのだが、どうやらとなりのシアターが4DXだったようで、その揺れがこちらに伝わってきたのではないかな、と思っている。
 あの細かな背景音が忘れられず、家に帰ってしばらくしてから早速紅の豚を最大限まで音量を上げて見てみると、耳をすませばかすかに背景に流れている歌、波の音なども聞こえてきていた。思い返せば軽い揺れをいくつか受けてから集中が少し途切れてしまっていて、せっかくの映画館での上映なのだからもう少し真面目に聞いておけばよかったかと若干後悔した。

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