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日本語教師2年目を終えて①

noteは日本語教師の経験をまとめていこうと思っていたのに全く更新されていないではないですか。でも1年目を終えて、の次が2年目を終えてというのは案外まとまりがあっていいのかも、なんてポジティブに受け止めてみる。

そしてエディタも新しくなっていて、便利さを感じるよりもどうしてよいかわからないの方が勝っていますが、noteですので、つらつらと情報を綴っていこうと思います。まずは1年目の振り返りから。

日本語教師非常勤1年目
中級クラス(2年生)の授業からスタート。週に1回、1日2コマを2クラス。教案のチェックはしてもらえるが、1年目に何をどこまでやってどのくらいのレベルなのかが全くわからず、手探りで進む。言われたこと、直されたところはとにかく言われたとおりにする。納得がいかなくても黙って従う。理解できないのは自分が未熟なせいに決まっているので。
学生の試験の状況や学校のスケジュールも把握しておらず、毎回お客さんのような立ち位置。どこまで聞いてよいものか、踏み込んでよいものかも全くわからない。日々の報告書に目を通すものの、他の先生の授業内容(教科書の進度)を見る余裕など全くない。週一なのに、自分のパートだけで手一杯。学生の名前もなかなか覚えられない。JLPTっていつあるんだ?どんな問題なんだ?

ちょくちょくお休みの先生の代理を頼まれる。心の中で勘弁してくれぇ!と叫びつつ笑顔で引き受ける。もう必死。必死オブ必死。日本語辞典、電子辞書、ハウツー本、ネットの教案、学生のフォロー、全てを駆使してなんとか授業が成立している。成立しているのか?とりあえず担当の時間は何か(
文法)を教えたような感じで過ごせている。答えられない質問も多い。そのような質問は他の先生に答えてもらうようにメモしてその場をやり過ごす。ここは試験の範囲ですか?知らねぇーーーーー!ってか試験いつなの?

添削、ひたすら遅い。正しい答えなのかも自信がない。簡単な漢字すらゲシュタルト崩壊。テキストや電子辞書に頼りながら、また、直し方、指摘の仕方もわからない。一つ一つ、先輩にどうやって伝えたら良いかを聞きながら進める。報告書も書かないといけないのに何時間かかっているのか、ひたすらに遅い。隣の同期の先生、もう帰っちゃった…。

こんなポンコツで学生には申し訳ないが、彼らの人生の一部に登場する教師としてポンコツがバレる訳にはいかない。毎回自信満々に、バカデカボイスと満面の笑みで知識と経験不足をカバー。(できているとは言ってない)ありがたいことに、みんな優しく尊敬の念を持って接してくれる。失敗やハプニングも度々起こるので、みんな私の挙動に目が離せないようだ。寝ている人、つまらなさそうな人は見当たらない。休み時間も業後も学生が質問しにきたり話にきたり、プレゼントをくれたり、なんだか好かれてはいるようだ。なんだなんだ、みんな可愛いじゃないか。なんかそれだけでこの先もやっていけそうな気がした。

コロナで学生が入国できないらしい。そうですか、個人的にそれどころではない。仕事がなくなるかもしれない?その隙に猛勉強したろ。永遠に学生が入ってこないなんてことはないだろう、何年かかっても元の社会に戻る、戻ろうとするに決まっている。超少子高齢化社会の日本、どうあがいても人出不足、入国再開したときにビジネスチャンスはある。その頃に「いてくれないと困る」人になろう。社会に求められる日本語教師になろう。

後期、突貫工事で短期のクラスができた。初級、少人数なのでやってみませんか、と。余裕はないけどちょうど気になっていたとこですぜ!やらせてくださいっ!
会話するだけの簡単なお仕事です、マンツーの先生募集します。超短期です。会話するだけ?やらせてくださいっ!
→どちらも想像以上に大変だった。誰だ簡単とか言ったやつ出てこい。しかし良い経験にはなった。(ゲッソリ)

諸事情により同期の先生がいなくなった。職場で唯一のお友だちと思っていたのに。悲しいが仕方ない。よくあることなのか、ボスたちは淡々と過ごしている。専任の先生も1人辞めるという。頼りにしていた先輩だったけど、仕方ない。みんな事情がござんすよね。ありがとうさようなら。

祝・卒業。初めての卒業式。1年しか関わっていないけど、手紙や花や菓子や…色々もらった。私が卒業するのか?と勘違いするくらいに。結局訳もわからず過ぎ去った1年目。この学生たち、この後、どこへいくんだろう?何をするんだろう?○○大学に合格して~とか、○○専門学校に~とか教えてもらっても、全くピンとこないのだけど、とにかく元気でがんばってね!


という感じで、今思い出しても本当に何もわかっていなかったし、詳しく言われてもなんのことかわからないな、という思い出しか出てこない1年目でございました。

2年目を終えて、というタイトルにも関わらず、ここまで一気に書いて力尽きてしまったので、今日のところは①にしといて、②で2年目の感想を綴れたらと思います。詐欺じゃない。と思う。うん。

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