アメリカでどん底を感じていました。今日の言葉#10
このアメリカ生活で、何度「どん底」と思わされたことがあるだろう。
大学院進学を決意して一年目、
TOEFLのスコアに伸び悩み、入学できないことがわかった時。
二年目、TOEFLはクリアしたが、授業開始直前に
日本語ティーチングのアシスタントシップ(奨学金のようなもの)がもらえないと言われ、入学を一年延長しなくてはいけなかった時。
晴れて大学院修士課程を卒業して、就職活動をし、日系企業に雇用されたが、就労ビザが取れず、4ヶ月で退職しなくてはいけなくなった時。
退職後、2ヶ月以上車の免許も更新できず、車無し生活を余儀なくされた時。
配偶者ビザに切り替えて就職活動したが、悉く不採用で、全く可能性を感じられなくなった時。
同時に夫婦関係や家族計画でも悩みが増えた。
その後、学生というステイタスも収入も不安定な夫の配偶者として、数年過ごし、乳児を抱えて引っ越し2回、一年を超える車無し、乳児との孤立生活。
博士課程を卒業した夫も、就労ビザを出す大学スタッフ職(教員職ではなく)が見つからず、苦難の時期を迎える。
配偶者ビザの私は引っ越しの度に
車の免許書き換えのプロセスに数ヶ月かかり、免許無し生活。
(この時夫はスムーズに書き換えられたので、配偶者ビザが
書き換えにもう1ステップある感じがした)
昨年再び私のビザ更新が遅れて、7ヶ月の車免許無し生活で
心が病んだ。
(夫はプレミアムですぐにビザが来たが、配偶者はプレミアム申請が無い)
このアメリカ生活、
私達夫婦、特に「配偶者」の私は、このビザ問題にいつも悩まされてきた。
それに付随する、「フルタイム学生として就学不可」「就労不許可」「車の免許更新不可」という状況が度重なり、
その度にあらゆる方向性を探り、努力するが、
最終的には、
努力しても、どうにもならない
という境地に至る。
諦め。挫折。
狭き門でも、それが努力次第なら、努力を継続したいと思う。
でも、ちょっと仕事をしたいと思っても、
アメリカ人の何倍もの負荷を与えられ、
その就職市場に参入させてもらえない。
ビザスポンサーを見つけられたところで、
こちらの努力とは別の部分で就労可か不可かが選定される(抽選)。
ビザが降りるまでの待機時間も長い。
この配偶者ビザの問題は、
多くの在米外国人というマイノリティ、弱者の環境に、
より困難を与え、乗り越えられない負荷を与えていると感じる。
夫は学生で妻が働けない、という状況は家庭に大きな財政的負荷を与える。
車が運転できない、という状況は生活を困難にし、精神的ダメージを与える。
その後、状況は改善され、今は車が運転できる状況だが、まだ私の就労は認められていない。
またいつどん底になるかもわからない、と思っている。
日本にいた時は、
努力すればどうにかなることが多かった。
でもそれは奢りだったんだなと今は思う。
努力しても変わらないものがあると知って考えるのは、
忍耐は美徳ではない時がある。
自分自身を大切にしなくてはいけない。
今日の言葉#10
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