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【ライブ】2022.12.27火 @LOG留美ととりふね 曲目解題

2022.12.27火 @LOG

留美ととりふね 曲目解題



❶字海~Tabula rasa https://note.com/amenotorifune/n/na1106116f8a9
昔、「字海」という漢和辞典が家にあった。
円城塔の『文字渦』読後に、ディスプレイ上の文字を海として書いた詞。タブラ・ラサは ラテン語で「何も刻まれていない石板」「白紙」の意。1月に留美さんと作りかけていたのを仕上げた。


❷月の光 詩 中原中也
この詩、実は昔から読むたびに曲をつけて読んでいた。チルシスとアマントがかわいくて。9月に三島ゆうき氏の助けで形にしたもの。『月の光 二』も加え、このたびは留美さんアプローチで。


❸らいふいんでくす https://note.com/amenotorifune/n/nb668be263f37
10月、資料館で若松由紀枝さんの踊りのバックでアカペラ、メロディフリーで歌ったものを曲として固定した。民俗学者・国文学者の折口信夫が枕詞のことを「らいふいんでくす」と名付けた。ふるめの言葉や教科書によく掲載される折口信夫の短歌「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり (釈迢空)」も織り込んだ。本歌取りである。枕詞や古語、音も意味の広がりもすてきなので、つかって再生したい。


❹さあかす https://note.com/amenotorifune/n/n161966d59ad5
これは2020のライブでもやった曲。別役実の『空中ブランコのりのキキ』をモチーフにしたものだが、フェリーニの『道化師』のイメージも入っているか。曲の流れまとまりとしてはすごく気に入っている。ただし高音部分をファルセットに切り替えるか、地声で頑張るかは運次第。

❺漏刻 https://note.com/amenotorifune/n/nf5aa8bf55cb6
留美さんのギターの曲が先にあって、歌詞をのせたもの。「漏刻」は留美さんのもともとのタイトルで、古い時代の水時計。その言葉とロマンティックなメロディを受けて、リラダンの『未来のイヴ』をモチーフにして古典アンドロイド&ご主人様的な歌詞を書いた。全体のメロもかちっと定まっていないが、とくに中間部はギターを聞きながらフリーでメロを固定せずに歌っている。オロチマルズの「ディ・プッペン・シュピーレ」とも重なるテーマ。人間と人形(ロボット・アンドロイド)。は意外とテーマとしてはホラー味のあるエロタナである。ホフマン『砂男』(コッペリア)とか。


❻空にはお月さま
みんなのうた、別役実作詞・宇野誠一郎作曲。別役実アイテム満載の歌詞が楽しい。9月に三島氏とやった曲を今回は留美さんと。留美さんがベースっぽく弾くので、引っ張られそうになる。






オロチマルズに参加した曲


★ディ・プッペン・シュピーレ(人形芝居)
はじめて今井さんの曲に詞をのせた曲。15年以上?前に、シアターラグ203の水曜劇、村松さん作、福村マリさんのお芝居のために作られた。ラグでライヴもやった。つい歌の前に妙な踊りを踊ってしまった。

★宮澤賢治 https://note.com/amenotorifune/n/n3ad63a01475c
今回はあの形態(第3形態?)で歌えて喜んだ。間奏、列車のSEにのせて読んだのは、宮澤賢治の『青森挽歌』の一部。

★アラバマ・ソング
ずいぶん前のスマロケで、今井さんとやったことがあったような。くるとわいる、よい。今回のアレンジかっこよく、のって歌えた。


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