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【歌詞】野守は見ずや

野守は見ずや 詞・曲 とりふね 2005
(万葉集 額田王の歌による。)

街が壊れる 音が聞こえる
汚れた包帯を 旗のかわりに振る
朝陽が昇る 皆うろたえている
こんな惨状は はじめてのこと

口笛を吹いて 恋人を呼べば
破れた喉から 息を漏らし応えた

街が壊れる 音が聞こえる
朝陽が昇る 皆うろたえている
話し合いは続く 三日三晩 七日七晩
子どもは眠り 老人は黙り

沈黙の果てに 答えを探そうと
さしのべた腕は 切り刻まれた

カナリヤは 目を閉じて
口づけを 待っていた
カナリヤは 目を閉じて
口づけを 待っていたのに

大きな口が 彼女を呑んだ
大きな口が 彼女を砕いた

街が壊れる 音が聞こえる
朝陽が昇る 皆うろたえている

茜さす 紫野標野(むらさきのしめの)
野守は見ずや 君が袖振る
茜さす 紫野標野(むらさきのしめの)
野守は見ずや 君が袖振る 君が袖振る

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