見出し画像

チャットGPT日記10

前回のおさらい

今回は少し趣向を変えて、今までのチャットGPTの実験で集まったデータをまとめて、今後どのような使い方をすれば良いのかを整理していく。

その上で、どのような質問をすれば「自分が最適と思う文章」を作成するのか、推論を組み立てていく。

まず、前回の内容だけをまとめると、以下の通りになる。

・同じ内容の文章を何度も入力すると、基本的に同じ内容の文章を繰り返し出力する

・三回目の出力から、今までよりも文字数が半分近く少ない文章が出力された。

 前回の実験では、ベースとなる文章を複数に分け、同じ内容の質問をくっつけるという形で(この部分は前回書き忘れてました。ごめんなさい🙏)文章に「細かい修正」を入れることを試みたが、結果として、それは細かい修正にはならず、単に同じ内容の文章を繰り返したり、出力される文字数が減った。
 一方でオーバーな表現を使った形で文字数稼ぎもみられた。

 一つの文章を単に分けただけでは、別の情報・指示とは見なされないということと、繰り返し出力を行うことで、AIによる文字数稼ぎが起こることが分かった。
 文字数稼ぎが良いか悪いかは分からないが、文字数稼ぎの結果として、新しい表現を行うとも言える。

 だとすると、AIに何かしらの表現的な文章を書かせたければ、回数を重ねる必要がある。
 また、

前回までのまとめ

 チャットGPT6、7、8、9に渡って、ミュシャをテーマに、チャットGPTを使うに当たって、自分が感じたポイントのまとめ。

1.一度の質問で出力される文章では、おおよそ四百文字以上、五百文字未満が限度。

2.長文を一度に作成すると、デタラメが混じる。

3.同じ質問を何度も入力すると、出力される文章の最大文字数が減る。

4.AIのデタラメは、長文であればあるほど突飛になるが、短文であれば巧妙になる。

5.AIのデタラメを防ぐ為には、入力する質問の内容を前もって調べておき、ある程度の知識を持った前提で質問を入力する必要がある。

 また、ミュシャを調べる以前にも分かったことを乗せる。

6.AIのデタラメは、「この単語を入れて、作成して」程度の場合、文章の始まりから終わりまで、かなり適当なことを言う。6以前の日記では、一行として、思ったことも経験したこともない文章が作成された。この部分は結構、先入観や偏見のせいで気づきにくい部分である。

1の項目の場合、これから何かしらの形で文章作成させる時には必要な情報になると思う。
 文字数が多いと言うことは、その分、表現する幅が広いということになり、いわゆるAIっぽさが顕著に現れる部分だと思われる為。
 具体的には、句読点の使い方がおかしかったり、デタラメや文章の繰り返しが起こったりする。
 創作ではここを利用できるかもしれないが、感想文や謝罪文等を書くときには、不利になる部分かもしれない。
 また、条件に五千文字以上、二千文字以上などの条件をつけても、少なくとも自分の使うデバイスでは、一度に四百文字前後の文字を出力するのが限界だった。
 ここから、長文の作成には、四百文字前後の文章をくっつけていくことで

2の項目に関しては、四百文字前後の文字数でも起こる。特に、自分の場合は、何かを説明して、といった情報を集める内容や、単語を入れた文章を作って。と言う入力に対して、このデタラメが起こった。
 ここの部分を合わせて考えると、あらかじめ自分が具体的な情報を持っていて、それを入力することで新しい文章が作成される。と考える方が良いかもしれない。

3の項目に関しては、大体、二百文字から百五十文字前後ほど、文字数が減った。これが同じ内容を繰り返したことによるものなのかは不明。ただ、全く同じ内容の質問を繰り返すしていると、作成される文章の量が減る事はわかった。

4の項目のデタラメに関しては、質問の内容が短い場合、質問の内容に近い内容の文章が出力される。具体的には、スラブ神話を取り扱ったミュシャの作品から、聖闘士星矢やセーラームーンを紹介したことがある。
 これらの作品がミュシャの影響を受けたと言う情報が出力されたが、実際にどこまで影響があったかは知らないが、少なくとも自分が調べた限りではそう言う情報は無かった。これがディープなミュシャ知識なのか、全くのデタラメなのかの区別がつかないため、下手に鵜呑みにできない情報が出力される。と言う点で、問題がある。

5の項目は、要は1.2.4の項目を合わせた様な問題だと思う。これから先AIを利用して何かを行おうとする場合には、基本となる事になると思う。また、これが今現在、AIが格差を拡大すると言われる要件になっていると思う。
 画像生成AIや音楽作成AIなどに顕著だが、知識や技術を持っている人にとっては、AIによって創作が非常に楽になることが指摘されているが、これはAIと出力に必要な情報を入力しやすい為。必要な情報をあらかじめ精査して、入力して、出力結果を修正することができる。
 これは文章作成AIにも言える。ある程度知識を持っている、技術を持っている、経験を持っている人が「必要な情報を入力→出力された文章を修正」を繰り返しやすいし、そうすることで、より明確な文章が作成されると思う。
 だからチャットGPTを思っていた以上には使えない。と評する人も多いけど、実際にはAIに対する考え方や使い方の情報が出揃っていないだけでは?とも思う。
 ただ、やはりその情報が出揃っていないっていうのは、今はその部分が足を引っ張っているところは大きいと思う。

6の項目に関して言うと、自分が選んだ単語に沿って、チャットGPTが文章を出力した際に、自分は過去の記憶からこんなことがあったなあ。と思いながら、そのまま日記を出力させていた。
 けれども、全くのデタラメを出力した事があったから、そこを契機にチャットGPTはお題に従って、完全にデタラメの文章を作成していることに気づけた。
 だから、自分の過去や経験に基づいて、チャットGPTの文章そのまま日記として使用していたけど、今までの実験から単にそれを続けるのは危険だと理解できた。
 AIはあくまでも「情報の入力と出力を繰り返している」だけだから、自分自身の頭で判断しないと、自分が意図していないデタラメや嘘がAIを通して発信されてしまう。
 単に文章を書き出すだけならそれでも構わないだろうが、そうではない時には使用には細心の注意が必要だと実感した。

次回の目標

 今回は今までの情報をまとめることで、次回以降どの様にチャットGPTを使うか。を考える足がかりとする為にこの記事を作った。
 今までのまとめを元に考えると、以下の様な形式でチャットGPTに質問を入力していこうと思う。

しっかりとした情報をある程度まとめてチャットGPTに与えてみる。

文章の作成の際には、質問そのものを切り替える。

出力した文章を細かくつなげていく。

 明日はこれらの使用の指針を元に、五千文字前後の記事の作成を目指す。
 五千文字以上の記事をわずかな手間で作れる様になれば、ネット記事作成にかなり大きな変革が出ると思う。

チャットGPTを使うに当たって。

 チャットGPTを使うにあたって、個人的に最大の問題点は、先入観と偏見だと思った。チャットGPTは便利だから、チャットGPTは凄いから、と、そう言う感覚で気軽にチャットGPTに情報の入力と出力を繰り返したが、実際にはスゴいけれども、過信してはいけない。使用者の能力が問われる。と言う類いのものだった。

 作成する文章は、条件によっては嘘やデタラメが多く混じり、自分が欲しい文章が必ずしも出力される訳ではない。
 基本的にはこれがずっと繰り返される。だから、自分自身の頭で考える必要があり、文章作成も目的をきちんと設定する必要がある。
 そこを見誤ると、AIを使用した際に大きく振り回されるかもしれない。

 AIを使って書いた小説の賞が開設されたりもしたけど、個人的には従来の小説賞にさほど大きな影響を与えないと思う。
 いわゆるAIらしい表現を抽出するためには、回数が非常に重要になってくるし、その表現が面白いかどうかは別問題であると思う。
 むしろ、知識や設定の整理をさせたり、文字数を稼いだり、言ってみれば帳尻合わせの部分が大きいし、単純に面白い作家が書く文章の方が面白いと思う。
 AIが面白いことをしてくれるんでもなければ、AIが自分の仕事を代行してくれる訳でもなくて、AIは自分の能力を高めてくれるだけ。使い方は自分次第。
 そこは、肝に銘じなくては。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?