見出し画像

帰りてえよ東京

東京に帰りてええええええええええ
東京から地方に戻ってあと2か月で1年経ちますが、引っ越し即東京に帰りたい思いで頭がいっぱいな私です。
まあ、こっちでの生活の感覚を取り戻せばそんな想いも薄れるだろと甘く見ていたけれど、いやいやところがどっこい。
東京に帰りたい欲は日一日と濃くなるばかりです。アーメン。

こちらに帰ってきたのは夫氏のたっての希望。彼は東京生まれ東京育ち(しかも23区内!)の根っからの東京ボーイなんだけど、彼は3X年東京で生きてきてもう東京の生活に飽き飽きしてしまった模様。
東京での生活がいかに大変か、働き方がいかに過酷か、子育てのし辛さ、貯金ができないなどなどを切々と説かれ、地方で暮らしましょうと押し切られてこっちに来ました。私は何度も「いや…」と反論したけど、同じ時期に私に転勤の打診があったこと、彼の心が決まってしまっていたこと、さらに私もパワハラ上司から離れたいとか病気のこととか子育てが、とかでやむなく同意したという経緯。

こちらに引っ越してきて私は何が一番苦痛かというと、まあ、つまらない。何がつまらないかというと、本当に、文化的要素がない。
大好きな美術館がない、あっても興味のない展示ばかりで心躍らない。繰り出す街がない。週末に出かける場所はイオンが最大の選択肢。ひええええー
東京は、ただ新宿の街を歩いているだけでいろんな人がいて、活気があって今思えば本当に居心地がよかった。(最初は本当になじめなかったけど)
行きたい所は山ほどあったし、次々と刷新されていく街並みは行く度に違う様相をしていた気がする。そんな街に住んでいるということだけでもう嬉しかった。

確かに東京での生活は厳しいものがあって、全ての物価が高いし、おんぼろい部屋にしか住めなくて、食事も質素なものばっかりで、買い物をするのにも一つ一つ物凄く悩んでいた。街中に物が溢れているということは決していいことばかりじゃなくて、物欲と闘うのも一苦労だったし。
貯金も少しずつしかできなくて(私が膨大な奨学金を抱えているせいだけど)、毎日将来が不安だった。
それでも、それなりの覚悟を持って東京に出てきた私は地元に帰るなんて考えられなかった。帰ってきたけど。

一方、地方でのんびり暮らしたかった夫は非常に満足しているようで、もう二度と東京には戻らないつもりらしい。こちらで転職し、毎日深夜まで働いていた東京での生活とは異なり、毎日定時で上がってきて土日祝日休みを手に入れている。

最近そんな夫氏に、非常にもやもやしてきた。
私は自分が20代でお金と時間と精神と体力、私の全てを最大限費やして得たスキルを活かして働きたくて東京に出て仕事をしていた。
今は一地方で、そのスキルとは全く関係ない仕事をしていて毎日がとてもつまらないし空しい。
夫が「のんびり暮らす」ために、私は自分のスキルを活かす道を捨てざるを得なかった、と思うようになってきた。「上手いこと言い包められて地方に連れてこられた。私のメリットゼロ」とすら思う。
こんな嫌な考え方をするのは非常に自己嫌悪感があるけど、それでもそう思ってしまう。それだけ私は自分のスキルや経験を無駄にしたくなかったんだと思う。
ここでは普通「愛する人の理想を叶えてあげられた」と満足するところなのかもしれないけど、私にそれは無理だ。少なくとも今は。

今、一地方にいて私にあるメリットはただ一つ「子育てがしやすい」それだけ。ここには「待機児童」という概念はないし、実家もあるから子供だって預けられる。でも、それ以外には特にメリットがない。実際楽しくないから。
しかも私たちにはまだ子供はいない。
この先もし、もし子供ができなかったら、東京に戻りたい。最近は強く思っている。し、夫にもたまに言っている。「戻らない」と言われるけど。

あーーーーーーーとにかくとにかく東京に戻りたい。とりあえず東京に行くだけでもいい…!
というわけで、もう辛抱たまらず新宿のホテルを予約した。まだまだ病人なのでちょっと先だけど。
いつもは夫氏と行くけど、今回は一人で。夫の社員旅行の日にぶつけた。たまには一人でのびのびしたいから。
ホテルを探してたらもっと東京に行きたくなって、勢いで今これを書いてる。

東京なんて本当に興味なくて、最初は住んでても本当に好きになれなくて「東京に住んでるっていうか、泊まってる」とか言ってたくせに。住めば都と言うけど、本当にそう。戻りたい、本当に。

ぎゅうぎゅうでいいから電車通勤も我慢するから。
お願い神様!!!!!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?