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雷鳴

怒りのごとき雷鳴とどろき響く。
悲しきにたへずして怒る力もなき我れ。
天羨みて手を伸ばさば、雷閃きて身体射抜かれん。
我が叫び木々の葉散らし風乱せしや。
渦を巻き悲しみ飲みつつ天高く昇らん。
雷鳴止みて雲間より折し階。
この階昇るをゆるされあらなむ。


#140字小説 #掌編 #イラスト

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