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あめじろう
2019年7月17日 20:50
聞こえてくるのは、静かな雨音でした。 穏やかで美しい音色は、やがて正体をなくし、私の血脈へと注がれていきます。 流されていく愚かな思惑。 この場所は、思い描いたものとは程遠く、険しいばかりです。 悲しみで湿った土を砕き、撒いた種を見失うばかりです。 たった一人で歩いてきた道のり。 振り返れば、足跡は雨で流されていました。 私はまた行方不明になるのでしょう。 稲光、