カーテンの内側

木造アパートの2階
右から3番めが君の部屋
気分上昇しながら1つ目2つ目とドアの数を数える
部屋の明かりが付いてると嬉しくなる
わざわざ合鍵を使って部屋を開けて
玄関を入ってすぐの台所を通り抜けると
こたつに入って暖かそうな君の嬉しそうな笑顔こっちもたまらなく嬉しくなる

今日は簡単な鍋を食べよう
野菜を切って、出汁を温めて、うどんをいれて

いっしょに入った狭いお風呂
排水溝に溜まった髪はそのまま
脱衣所が無くて妙に寒くて
1週間洗ってないバスタオルで体をふく
洗濯機は家の外

狭いベットで一緒に寝よう
１つしかない枕を2人で使って
頬と頬を寄せ合って
隣の部屋の騒がしさを横目に私たちに勝るものはない

溶けて溶けて溶けていた。
太陽の光が眩しく目を閉じる。
真昼になるまでベットの上。
ごめんなさい、こんな幸せ者で。
間違いなく、この瞬間世界で一番幸せ者。