砂の身体
(椅子に座って机にうなだれている青年タモツ。)
タモツ 語り・あ。終わらせなきゃいけない仕事がありすぎる。リモートワークになってから時間管理が難しい。なんとなく後回しにしてしまった仕事のせいで先が見えない。やらないといけないのに身体が重い。砂のように。
(タモツ腕を触る)
SE・サー(砂の音)
タモツ・あ。砂の音まで聞こえてきた。どうしよう。(手に砂がついている。)
タモツ・あれ?
SE・サー(砂の音)
タモツ・身体から砂が…
SE・サー(砂の音)
タモツ・あー。(砂を見てると涙が。)
SE・サーポタサーポタサーポタ(身体から出る砂に涙があたる)
タモツ・泥団子つくろ。
あめがとう◎