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【台湾旅プロローグ】鹿に会いたくて原付教習

来月は心の洗濯しに台湾に行ってきます。
その前に。

38歳にして人生初の原付教習に行ってきました。台湾鹿に会いたい、というのが理由で。

これはいくつになっても、まずはやってみるもんだ、という地味な記録です。よろしければ。


乗るシカない…か

とにかく鹿が好きなのです。地元のみならず、あちこちの鹿スポットに行っては喜んでいるのですが、本でみつけてしまいました。台湾の鹿。

台湾にはタイワンジカもとい、「梅花鹿」という鹿がいるという。美人と評判。色も日本の鹿よりちょっと鮮やか(夏毛やから?)。これはぜひ会いに行きたい。

Wikipediaより

Google先生のおかけで見つけましたよ、会える場所。しかし台湾の鹿スポットはたいがい田舎です。奈良公園ってすごい便利だったんだな。

田舎すなわち交通アクセス極悪。しかし原付大国台湾あるある、なんと原付のレンタルは豊富。
人生で原付に一度も乗ったことのない私に魔がさします。

「原付…乗るか。」
これは乗るシカないかもしれない。

今日の自分が一番若い

私もそろそろいい歳になってきました。いわゆるアラフォー。あと10年もすれば、50が目の前に見えてくる。え、人生早くない????
今が一番若い。今しかないぞ俺。

鹿に会うために原付。どうかしてるのはわかってる。「推しのためなら遠征は惜しまない」まさしくそれよ。人生のプライオリティ、鹿はだいぶ上位にライクイン。


奈良公園の男前シカ

原付に乗るべく気持ちはアクセル全開。しかし我が家、半端な田舎。車社会すぎて原付を練習するには微妙。

動作のデンジャラスさ、運動神経の悪さには自信しかない。自転車乗れるようなったの小5。
うん、とりあえず教習所へ行こう。

大阪の下町へ教習にゆく

そんなわけで原付教習に行ける教習所を探し始めました。
あらら、原付教習ってなかなかないのね…ヤンキー中学生が免許なしで乗れるくらいやもんな。でも諦めきれないところに、ついに見つけた原付ペーパー講習やってる教習所!

ちゃんとした公式HP:加美自動車教習所


奈良のド田舎か大阪の下町の二拠点展開。うちからは大阪の方がアクセスが良いので大阪にしよう。ウェブサイト見たら車種が豊富やないか。というわけでとりあえず電話。

ハスキーボイスのお姉様が気さくに対応。とりあえず予約はサクサク(アナログで電話のみゆえに簡潔)。教習所にある原付は一台だけなので平日の講習は夕方のみですと。需要のなさ!

最後に「教習所は駅から歩けます、同じ駅の周りに教習所が二つあってね、うちは小さい方ですのでお間違い無く〜」という一言が最高に気になりました(一体どんなとこよ)。

ウズラが迷い込む教習所


教習当日。朝は土砂降り。絶望感しかない…のに夕方は晴れた。原付の神は微笑みました。

JRの駅からとことこ歩く。大阪の下町は看板も店名も奈良のそれとは違う。独特です。

隣の寿司屋とのギャップよ。
ろくまんえん

そしてとことこ10分ほど歩いて現地に到着…校門があるような、ないような。予想を裏切らないインディーズ感あふれるコース。奥は納屋。

ポストが愛おしい

ダメ押しなのは事務所の窓に貼られた「迷いウズラ保護しています」の貼り紙。
もう、入り口からアットホームすぎる。好き!!!

ウズラの件について受付のお姉さんに聞いてみる(その日はハスキーボイスの人じゃなかったのが惜しい)。なんと教習コースにウズラがピヨピヨうずくまっていたそうな…
飼われてたっぽいので保護したとな。アットホーム!!!!!!大好き!!!

考えるな、感じろ。そして、慣れろ。

さて肝心の教習はというと、かなり良かったんですよ。先生も原付にまたがり、まずはエンジンかけるとこからスタート。
だいぶ丁寧に教えてもらえました。これすると危ない、というのを実車で学べたのは収穫。原付、意外と重い。

YouTubeで予習してったけど実体験は全然違う。車と違って生身で乗り物乗るのってめちゃ恐いのな。
原付にもシートベルトちょうだい!
原付が思った以上に重くて、わたしは真っ直ぐ立てられませんでした。

叫びながら乗ってた

最初は怖すぎて10kmくらいしか速度が出せない。カーブ難しい。でも乗れると楽しい!だんだんコースをぐるぐる回れるようになると、嬉しい。

「フルスロットル」ってアクセル全開と一緒なのね!と実車で体感。百聞は一見にしかず。

とりあえずは50分で乗り方はなんとなくわかりました。
原付の乗り方はとりあえず学べたものの、坂道発進は上手くできないまま、S字カーブをしっかり曲がれないまま教習が終わってしまいました。もう一度行くか…?

勇気ある撤退を

交通マナーがフリーダムと言われる台湾で、原付乗れるだろうか。確かに台北で原付に轢かれそうになったな。(交通事故率は日本の5倍くらいだそうな)

台湾名物バイクの滝。ここに入れる自信ない

そして極め付けは車線もハンドルも全部反対。そんなパラレルワールドで原付に乗ったらあかんわ。うん、あかんよね。

ここはやめときましょう。命あっての鹿ウォッチ。

とりあえず原付に乗る体験ができただけで上等です。教習所代、50分5500円の元は十分とれました。

何かを始めるのは若い方がいい、という先輩方のアドバイスにしみじみ。あれはほんまやね。

(追伸)よくよくよく調べたら、原付に乗らなくても梅花鹿に会えるところも見つけました。そっち行こ。


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