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人生isグミチョコパイン

大槻ケンヂが好きで、彼の著作を大切に読んでいる。
彼の楽曲を折に触れて聴いている。
ああいうエッセイが書けたらいいな。いつも心のどこかに、大槻ケンヂという星は光っていて、ゆっくりまったり活動しているもう若くもない作家なりに、その星めがけて諦めずに書いているわけだ。

老いてなお、と他人が言ったら怒られてしまうけれど、大槻ケンヂは元気だ。ようわからんけど、健康にやってる。バンド界の水木しげるである。本人曰く50を越えたらバンドはアイドルだし、大槻ケンヂは今も昔も、なんともすてきだ。とてもすてきだ。中年を超えてはじめたという弾き語りも、もう活動数年目でいまだに積極的に演奏活動をしているみたい。アメコの今年の目標は生で大槻ケンヂのライブにいくことだったりする。もちろん、滞ってしまっている仕事を、さっぱりと整理してから。

それで、彼の著作のなかでいちばん有名なのは「グミ・チョコレート・パイン」という青春大河小説だと思う。あらすじを説明……はしないので、各自検索したり実際に読んでみたりしてほしい。

人生はグミ・チョコレート・パインみたいに、チョキで勝ち続ける人はずっと先に歩いて行ってしまうし、グミ、グミ、グミでやっている僕らモブにもそれぞれ人生ってものがあるんだという、そういう小説。

この小説には困ったもので、何度売っても、何度捨てても、いつのまにか本棚の片隅に戻ってきてしまうのだ。こびりついて取れない、青春のシミである。今これを書いたのも、本棚神経衰弱を実施したところ、所持している本の冊数に比べて明らかに狭い我が茅屋に2冊目の「グミ・チョコレート・パイン(グミ編)」を発見してしまったからである。また売りにいかないといけない。あーあ。