データ集め症候群にかかっていませんか?

ちょっと社内に耳を澄ませてみれば、あちらこちらでデータ・データ・データ、目を配ってみてもデータ・データ・データ。
経験やノウハウではなく客観的に事実を示すことのできるデータは、その便利さから今日ますます幅を利かせています。
データを取り扱い活用する私たちですが、この落とし穴=データ集め症候群に罹患していないか注意が必要です。

データ集め症候群とは私の造語ですが、「データを集めることが目的になり、無目的にデータ収集をしてしまう状態」のことを指しています。
何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが、私たちですら油断すれば陥ってしまいます。
離職対策においては、例えば、従業員満足度があげられるケースがあります。従業員満足度が低いから離職率が高いのだ、なんて結論付けても何の解決にもなりません。(が、従業員満足度の上がり下がりに一喜一憂するのは見慣れた光景です。)
離職対策において重要なのは、なぜ従業員満足度が低く、その課題は離職率に関連するのかということです。
※語弊を恐れて注釈すると、従業員満足度の改善が目的なら問題ありません

同様に、様々な情報はその目的なしにあつめ、データ同士の相関を見つけても課題解決につながらないケースがあります。(例えば、上司との面談回数とか)
データを集める際には、何のためにどうやって活用するのか、そして本当に必要なデータは何なのかを問う必要があります。

ということで、おすすめ図書です。

データを扱う皆様も、そうでない皆様もぜひご一読を。
これって何のためだっけ?という気づきが業務効率/品質のUPにつながることを願っています。

(編集:鈴木)

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