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二十年目の6月

のんこです。

noteの更新、一年ぶりになります^^;

この一年はTwitterで自分の気持ちを綴ることが多かったんですが、やっぱり6月になるといろんな記憶が蘇ってきて、Twitter+αの文章量で言葉を綴ってみたくなって、noteを久しぶりに開きました。

主に私自身のあゆみのことになりますが、グリーフケアについてや、グリーフサポートの取り組み通して感じたことなども綴っていこうと思いますので、よかったら時々のぞきにいらしてくださいね!


先週、体調をくずして、熱が下がった後に、本棚を物色していたら、
買ったままになっていた文庫本『月まで三キロ』を見つけました。

「そうだ、タイトルに惹かれて買ったんだった!」
本屋さんで平積みになっているこの本を見つけた時の気持ちも思い出して、読み始めた一話目が表題作でした。
※月まで三キロは表題作の『月まで三キロ』を含め6篇の短編集。


登場人物は、お子さんを自死で亡くされた運転手さんと
自分なりにどう頑張ってもうまくいかない主人公の男性。

ストーリーを知って購入したわけではなかったので、途中ですごく驚いてしまいましたが、運転手さんの気持ちに重なりを感じて、数年前に買った本をこの6月に読むこともきっと何かのご縁なのでしょう。

そして「ここは地球上であの子に一番近い場所」
という一説を読んだ時、

私にとって彼に一番近い場所は、この地球上でどこだろうか
という問いが頭に浮かびました。

死別後、答えが見つからない問いとの対峙に疲れ果てた経験は、故人に触れる問いを持つことを全力でパスしようとしがちです。ところが、彼の存在を一番近くに感じる場所はどこか?の問いは、パスの反応より先に「あっ、あそこだ!」という答えを引き当てました。


自死遺族という立場になって、この6月で丸二十年。

空を見上げれば、雨の日も晴れの日も、どこからか私を見守ってくれている感じが私の中にあります。


2023.6撮影 近くの神社にて


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