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書けない想い。隠したい学歴。

のんこです。

先日、トライしてみたい職種の募集があって
何年かぶりに履歴書を書いた。



十代の頃のあの「つまづき」が
その後の私の人生に
暗い影を落としたんじゃないか…

履歴書を書く度に
その思いに出くわす。



同じ会社に25年もいたのは
もしかすると
この履歴書を書いた時の感情と
出会いたくなかったからもしれない
とさえ思ってしまう。



私の学歴には
「中途退学」という文字がある。



学校で嫌なことがあったわけでもない。



友達がいなかったわけでもない。



なのに、高2の秋
突然学校に行けなくなってしまった…



会社員時代、
アルバイトさんの採用で
たくさんの履歴書を見てきた。


入学と卒業が
きれいに対(つい)になっている
履歴書を見ると羨ましかった。



順調な人生を想像してしまうからだ。




高校を辞めた後、
大検を取り、短大に入った時
もとの世界に戻ってこれたと思った。



消せない記憶や傷があっても
黙っていれば
順調にここまで歩んできた人っぽく
見えるのがありがたかった。




だけど
履歴書では
黙っていることができない。


入学と卒業の事実を書く。
それが履歴書の役割だろうから。



順調そうじゃない人生。



記憶をたどれば
死別はその最たるものだろう。



幸いと言っていいのかは
分からないが
履歴書にはそれを書く欄はない。



書く欄はないけれど
その経験をした私だから
こんな貢献ができるんじゃないかと
いう思いが今はある。



順調そうな人に見られたい自分と
順調でなかった事実が
せめぎ合う。



履歴書を書いて
それを感じた。

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