コミュニティをマネタイズしていくのに必要なこと。

さて、前回は企業にとってのコミュニティ運営・活用のメリットについて
佐渡島さんの本を読んで気づいたことと合わせて書きました。

今回は視点を変え、コミュニティ運営者がマネタイズをしていくにはどのような視点が必要かを考えます。
おそらくこの領域については、あまり触れている人はいないのではないかと思います。
このマネタイズができるというのもコミュニティを持続していく上では必要な考えだと個人的には思っています。
これができるといわゆるコミュニティマネージャーという新しい職種も出てくるのではないかと思います。

まずコミュニティのマネタイズを考えるために、比較としてWebメディアのマネタイズについて、今回は考えていきたいと思います。
Webメディアはネット上に無数にありますが、基本的にWebメディアのマネタイズの仕方は下記の方法に分かれるかと思います。

①広告収入
②閲覧課金
③EC
④プロモーション支援

※他に思いつく方いれば教えてください!!!
順に追って簡単に説明したいと思います

①広告収入
これは、文字通り広告収入なので、Webメディア上にバナー広告枠や動画広告枠、ネイティブアドなどを用意し、そこへ出稿をしてくれる広告主を集めていき、収益化していく考え方です。
広告収入を持続していくためには、運営するWebメディアの閲覧者がいなければなりません。
閲覧者のいないWebメディアは、たとえ仮に広告枠に出稿をしてもらったとしても、広告主に成果がもたらされることはまずありません。ですので、まずは閲覧者が一定数いることを前提として、広告収入を目指していくことが必要です。
広告は広告主の課題を解決しなければなりませんので、そのWebメディアの広告枠に広告を出すことで、「どのような人に」「どのくらい」「どのように」見られるのかをしっかりと広告主へ説明する必要があります。この役割がいわゆる広告営業とよばれる職種の人たちの業務です。

②閲覧課金
メディアを閲覧すること自体に有料課金を条件とする方法です。
Newspicksや日経電子版などは、有料課金ですね。
有料課金できているWebメディアの特徴は、コンテンツの質にオリジナリティ・希少性があり、閲覧者の役に立つ内容になっていることです。noteで有料で記事を販売している人は、このオリジナリティや希少性を持つ内容の記事を書き(もしくは読者にそう思わせている)という点で、非常に上手な課金の仕方をしています。
この時に重要なのは、
「その記事を読むことで他の人を出し抜くことができる。ほかの人よりもいち早く最新の情報を得られる」
という気持ちを読者に持ってもらうことです。
この気持ちをデザインすることができると閲覧課金はしやすくなります。
記事だけに限らずメディア上のあらゆるコンテンツについて考えられる方法だと思います。

③EC
これは物販ですので、Webメディアというプラットフォーム上で物を販売することです。楽天が一番わかりやすいかもしれません。
Web上に商店街ができており、そこに人々が群がり、物を購入していきます。ECをやるのに必要なことは、「売るものをどう作るか」です。さらに物流ネットワークや決済手段、購入後のフォローの仕組みなども実装していかないとなりませんので、専門家やパートナーのサポートが必要になってきます。

④プロモーション支援
これは①の広告収入の延長線上にあるかもしれません。広告主から費用を預かり、その費用で広告主の課題解決の可能性を広げていきます。
①の場合は、「広告出稿」でしたが、それにとどまらず今では、リアルでのイベントを企画したり、Webメディアとリアル店舗との連動を仕掛け、より売り上げの最大化を図る企画を提案できるWebメディアが増えてきています。中には、編集者のコンテンツ制作能力を拡張し、企業の広告制作を請け負うメディアも出てきています。

以上4つの切り口でWebメディアのマネタイズ方法についてまとめました。
※これ以外にあったら教えてください!!

次回は、今回のWebメディアのマネタイズをコミュニティに置き換えると、どのような考え方や視点でとらえることができるか、考えていきます。

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