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レミオロメン〜ポップに思いを馳せて〜



「死ぬまでに、生でライブを見たいバンド」


音楽好きの方であれば、いくつか挙げられるのではないでしょうか。


そういえば、3年前くらいに、大学の先輩が、エルレガーデンを死ぬまでに見たい!!と言っていました。
先輩は無事、復活ライブに行けたのでしょうか……?


バンドの復活で、ライブを見たい、といえば、やはりこちらも外せない存在ではないでしょうか。

福岡市博多区から参りました「NUMBER GIRL」

完全に私の世代ではないのですが、大学で軽音サークルに入っていたこともあり、一度は耳にした名前・音楽です。
そして、かく言う私も先輩の演奏を見て、痺れ憧れて、コピーしました。(懐かしい)
皆が待ち望んでいた復活ライブツアー。私も抽選戦争頑張りましたが、全敗でした。
ずっと、何年も待ちわびていた皆さんに、チケットが当たったのなら、何よりです。
(でもいつか絶対ライブに行きたい……生で向井秀徳のMC拝みたい…異常空間Z……)


と、また前置きが長くなりましたが、


死ぬまでにライブに行ってみたいバンド、皆さんは何を挙げますか?


私は、高校からずっと変わらず、

「レミオロメン」
一択です。


「レミオロメン、懐かしい〜〜〜」
ってなる方が大半じゃないですかね。


なにそのバンド、ってなる方は少ないでしょう。
もしバンド名を知らない方がいても、「3月9日」「粉雪」
この曲を聞いたことがない方はいないのではないでしょうか。


そう思うと、本当に、国民的なアーティスト・曲なんだなー、と改めて、レミオロメンの凄さを思い知ります。



私にとって、レミオロメンは、いろんなきっかけをくれたバンドです。



もともと、音楽はすごく好きだったんですが、
いわゆる大衆音楽ばかり聞いていました。
周りに、バンド好きな子なんて一人もいなくて、流行りの音楽ばかりが流れる環境下で育ってきたので、そもそも、「バンドって何?」状態でした。

なので、レミオロメンがバンドである、という認識はなくて、
大衆音楽の中の一つでした。


冬になれば、音楽番組で必ず取り上げられる「粉雪」
卒業シーズンになれば必ず流れる「3月9日」


私の「レミオロメン」の入り口はそこです。



そこから、とりあえずCDを借りてみようかなーと軽い気持ちで
「3月9日」が収録されている「ether」を借りました。


「レミオロメンのアルバムの中で、どれが一番好き?」と聞かれたら、
私は今でも、一寸の迷いもなく、

「ether」

と答えるでしょう。


レミオロメンの良さが全て詰まっているのが、このアルバムかな、と思います。

ここからは、完全に私がレミオロメンの良さについてひたすら書き綴っていきますので、ご覚悟ください。笑


①情景のわかる日本の四季折々の歌詞。


季節を感じる歌詞、とだけいうと、あぁ、よくあるよね、
ってなるんですが、レミオロメンの歌詞は、違います。
日本の四季がはっきりと浮かびますし、その気温とか、色とか、二人の距離とか、心情までも、曲から伝わってきます。

そういったところを考えると、レミオロメンの歌詞は、小説みたいだなぁ、と思ったり。

【コスモス】
長い影背負って 紫の道を
バスが広告をぶら下げケムを巻く
太陽はお休み
ダルい首まわり
揺れる木々を抜け
待ちぼうけ 君は来ない


②何気ない日常を歌う歌詞


特別な日ではなく、何気ない毎日が幸せだよね、と気づかせてくれるような歌詞。
同じような経験をしたわけではないのに、でも自分の近くにもそういう人がいるよね、と思ったり、自分に置き換えて感じることのできる歌詞。
私は特に、南風のこの歌詞が大好きです…こんな歌詞を思いつく藤巻さんが可愛らし過ぎます…

【南風】
日だまりの中 あくびがふたつ重なって
真似したでしょと ふざけたりして
君をもっと 愛をもっと 欲しいのさ
背中までいっぱいで目がさめるような
声がもっと聞きたくって近づいた
手のひら合わせたら世界が変わる



③優しいメロディー


散々歌詞が良い!といってきましたが、歌詞が良くても、曲が良くなければ、楽曲としての魅力は半減してしまいます。
レミオロメンの曲は、煩く主張することなく、とても調和のとれている楽曲が多いです。
(もともとスリーピースということも関係してるかもしれません)

優しいメロディーゆえに、ポップに化けやすく、聞きやすいんです。
また、藤巻さんの歌声も、決して、
めちゃくちゃ歌がうまい!力強い!
とは言えないです。

私が最初から抱いている印象なのですが、
藤巻さんの歌声って、どこか素朴な優しさを感じるんですよね。
力抜いて歌ってる、みたいな、
そんな感じ。
伸ばす歌詞が多いから、余計にそう感じるのかもしれません。


④ロックバンド

忘れてはならないのが、
レミオロメンは、もともと、スリーピースロックバンドだということ。

「HORIZON」から、ポップ要素がより強くなってきてはいるんですが、根底にあるのは、ロックバンドです。
ロック調な楽曲でいうと、「太陽の下」に収録されている「蜃気楼」(これはLive版しかない、という貴重な曲!)や「3月9日」のカップリング曲の「日曜日」なんかがロックではないでしょうか。
スリーピースのレミオロメンを知らない方に、是非とも見ていただきたい!
このスリーピースだからこその、荒さ、そして若さ故の青さが、本当に最高にかっこいいのです。
この3人じゃないと出せない音がそこにはあります。

https://www.youtube.com/watch?v=_dm85MNTegs
(リンクがうまく貼れなくてすみません。。)

こういうのが好きだ!って方には、1stアルバムの「朝顔」がオススメです。
「まめ電球」「すきま風」「フェスタ」あたりがロックテイスト強めで好きです。
シンプルで渋いロックがここには詰まってます。


⑤ポップ


ロックが至高!というような記述をした後に、それを覆すようなことを書くのですが、
レミオロメンは、やはり世間的にも、ポップの部類に入るかと思います。
それは、③でもいったように、レミオロメンは、ポップに化けやすい楽曲作りをしているからです。(ある時期からは、確実に、ポップ路線を狙っている気がしますが。)
それでも、もともとの楽曲的にも、ポップに受けやすい楽曲たちだったのではないかなと感じます。
「風のクロマ」や「花鳥風月」は完全に、ポップ路線。
でも、もちろんこのアルバムも素晴らしいですよ!
「蛍」「Wonderful&Beautiful」、「恋の予感から」「大晦日の歌」あたりが私は好きですね。



活動休止の知らせ。そして、これから。


はじめに述べたように、
当時中学生の私は、「ether」で見事にレミオロメンに魅了されました。
借りていたCDを返して、すぐネットで、「ether」を注文し、
CDが届いたら、何回も何回も聞いて、
「この曲のここがね、すごく良くて!!」と、親に力説していました。
(今思うと、あの頃から音楽に対する好きの熱量が他の人とはちょっと違ったのかもしれない、、、)



レミオロメンを聞いて。バンドを知って。
なんてかっこいいんだ、と。
なんて素晴らしいんだ、と。


いつかライブに行ってみたいなぁー

なんて思っていて。


そう思っていたら、

2012年。

突然の活動休止。

レミオロメンのことは本当に好きだったんですが、最新情報を常に追ってはいなかったので、活動休止を知ったのは、テレビのニュースでした。

楽曲も、CDショップに並んでいたら、買う、という感じだったので、
いつから新譜が出てないのかも正直あやふやでした。

私の中で、「レミオロメン」と言う存在は、ずっとゆったりとした時間の中で滞在していました。

だからなのか、
活動休止の知らせを受けても、なんとなく実感がなくて、いつもと変わらず、好きなアルバムを聞いて、ずっとそこにあり続けているような気でいました。


でも、やはり、新譜が出なくなって、旧譜だけでは味気なく感じてしまって、他のアーティストを聴き漁るようになりました。


それがあっての、今の私です。

バンドを好きになったのも、
他のアーティストをたくさん聞くようになったのも、
全部レミオロメンのおかげなんです。


そして、今でも、レミオロメンの楽曲は、何年たっても色褪せなくて、変わらず、素晴らしい曲ばかりです。
中学生の頃はわからなかった曲の良さに気づくこともあって、こんなに何度も違う感動を味わえる曲がある、ということ、それを知れた私自身に、嬉しさでいっぱいです。

好きな曲は、ちょこちょこ書いていこうかな、、、。
今回挙げてない曲もたくさんあって、、どれも好きなんです。。



文頭に戻りまして。


死ぬまでにライブを見たいバンド!
レミオロメン!

なぜライブに行けないのか、というと、皆様ご存知の通り、レミオロメンは現在も変わらず、活動休止中です。
そして、再開の目処は不明です。

正直、今の3人の状況的に、活動再開はとても難しいとは思います。
(藤巻さんが事務所を離れたり、前田さんが、オリーブ農園を営んでいたり…)

でも、「活動停止」じゃないから、ずっと、私は待ってます。


藤巻さん主催のMt.FUJIMAKIで、アジカンのゴッチが、レミオロメンが復活したら前座やるよ!的なことを言ってたみたいですね。
そして、ゴッチも、レミオロメンが観たい!と。

アジカンとレミオロメンがツーマンとかしたら、本当に最高だなぁ。
私は、その年代ではないんだけど、でも、レミオロメンが本当に好きだし(アジカンも好き)、本当に、ずっとずっとライブを待ち望んでいる気持ちは、他の人にも負けないくらいあると思ってます。

一度でいいから、さらっと復活宣言して、スリーピースで演奏して、観客を圧倒させてほしい。
そして、その場を体験したい。


というのが長年の夢。

https://www.youtube.com/watch?v=asnu-96vI9M

(かっこいいライブ映像を添えて。)





エルレ。ナンバガ。に続いて、
再開してくれるのはレミオロメンだと信じてる!


色褪せない名曲たちを生み出してくれてありがとう。


いつか、生であの音楽を体感させてほしいな。





きいろ。



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