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観劇 anonet『となりの青いシバ』

こんばんは。
結局下書きが書けないまま今を迎えています。わは。


最近、クーラーをつけっぱなしで出かけてしまっていることが多い。
つけていることが日常になってしまって、消すのを忘れる.....電気代の請求が今ホラーより怖い。
嘘。ホラーの方が怖い。


今日は。
先日観た
anonet『となりの青いシバ』
の感想などを書こうと思います。


anonetさんには、今年の4月に『#まわるミツバチ』でお世話になりました。
去年、『緊急避難』という作品でお世話になる予定だったのですが情勢により一度流れ、今年ついにご一緒させてもらいました。

わたしは、ヒラノさんの書くお話が好きです。
言葉の選び方、紡ぎ方が好き。

過去作は基本全て拝見しているのですが、白濁した綺麗な水、というか、水に白い絵の具を落としてかき混ぜたような作品を書くなあといつも思っていたのですが、最近はそこに何色か色が混じってきているなと思っています。

特に今回の『となりの青いシバ』もう、カラフルで仕方がなかった。

コミカルなのにすごく重たくて、でも2人だからか80分ほどの上演があっという間でした。
いや、2人で80分てすごいんだわ、ほんと。


内容、これでもかというくらい苦しかった。
わたしとわたしの親友をみているようだった。
実際に親友に向かって吐いたことのある言葉がいくつもいくつも転がっていて。
でも、シバとえっちゃんのように、「なるべく遠いところで」お互いが幸せになる、という選択は今のところしたくないと思ってる。

途中、呼吸を忘れた。
シバにはシバの人生が、えっちゃんにはえっちゃんの人生が当たり前のようにある。でも、ある一定の時間というか、長い時間を当たり前のように共にすると、なんとなくお互いの人生をも当たり前のように共有している気持ちになる、というか、他人であるという当たり前の条件を忘れそうになる、というか。
とにかくわたしと親友に重なってとんでもなく苦しかった。
この苦しかった、は嫌だという意味での苦しいではなく、こんな風に言語化されて可視化されると、なかなか私たちは一生懸命に生きているのだなあという実感として喰らった、というような感覚である。

前提として、わたしは親友が心の底から好きだし、これからの人生も楽しくいろんなことを共有して生きていきたいと思っている。これはラブレターです。重いです。


そんな人に出逢えたことを本当に嬉しいことだと思う。


とにかくぶっ刺さって抜けなくて、でも必死で生きているシバとえっちゃんを愛おしく思って、どうしようもなさに、ああ〜2人とも幸せになってくれよ〜、幸せになるべきだよ〜、離れるという選択ができるのはかっこいいよな〜でも離れたくないなあ〜という気持ちで観ていた。



ここまで一息で書いている。。。。。
こんなにも文章に悩まないのはnoteを書き始めて初めてのことである。なお、これに関しては文章を精査する気はない。生まれたものをそのまま書いている。



私が観た回の2人、ノナカモヱリさんと小池舞さん。

モヱリは、大学の同期として出逢いもうかれこれ8年目の付き合いなのだけど、常に進化し続けていて本当にかっこいいし、今回のえっちゃんという役は新鮮で、新しいモヱリを観たなあという気持ち。
優しくて人思いででも思い切りがあってちゃっかりしていてそしてしたたかで。
なん〜となくモヱリ本人の人格と被っている感覚を感じつつ、でも役との棲み分けがすごくはっきりしていて好きだった。
母になる女はほんとに強いね。


舞さん、実は今年あるワークショップでご一緒して、その翌日に全然違うオーディション会場で会うという数奇な出逢い方をした方。
なので1本通して役を生きる舞さんを拝見したのは初めてだったのですが、衝撃がとんでもなかった。
言葉の繋ぎ方、立て方、呼吸、こっちが一緒に呼吸ができなくなるくらい。
1番冒頭の方に虫を潰して、そのちょっと後のセリフで
「暇を潰している」意味合いのセリフに、詳細の言葉ちょっと忘れてしまったのだけど「暇“とかいろいろ”潰してた」みたいなセリフに虫を潰したことがかかっていたような気がして、最後まで忘れられないくらい面白くて印象的だった。(もっと他にあるだろ感は否めない)
とにかく魅せられました。素敵でした。


上手に生きていて、素直に生きている人って、正直羨ましい。
わたしは上手に生きているように見せたいけど実際全く上手ではないし、素直になるのも難しい。
でも、そういうのを溜めるからこそ役者がやりたいのかもねって、誰に言われたかは忘れたけど、その言葉で、なるほどだから誰かになりたいと思うのかなあと思ったりして。


いろいろ感じた公演でした。
やっぱりanonetさんの作る世界が好きだな。

はあ。
観劇っていいな。創るっていいなあ。

小道具にあったわにだかなんだか。かわいい。

ということで今日はここまで。
長くなったな。
読んでくださった方いたら、ありがとうございました。
またきてね。


ばばい。
良い週末を〜

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