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地図と図形

Excelの関数にもっと強くなりたくて、この1ヶ月パソコン教室に通った。

文系の人間だけど、数学的なものは大好き。
関数を使って表に仕組みを作ったり、高度なグラフを作ったりするのは楽しい。

教室で表に関数を打ち込んでいて、ふと思った。

ものごとが起こった場所と時間と、そこで何が起こったのかを関数的に仕組み作りができたら、それを図形に表したとき、何らかの「次元」みたいなものが見れるんじゃないのかな?と。

思ってはみたものの、そんな関数(関数を超えてる?)は知らないし、できるのかもわからない。
それ以上はイメージもできなくて、そのままだった。

その後、『明日への地図を探して』という映画を観る機会があって、めちゃくちゃ驚いた。
私の思っていたことが映像になっていたから。


夜寝て起きると、昨日と同じ一日を過ごすという時間ループにはまってしまった、マークとマーガレット。
ここから抜け出すには、何かパターンを見つけなければ、と考える。
同じ穏やかでつまらない一日の中、小さな奇跡を見つけていくことでパターンを探ろうとする。絵が得意なマークはそれが起こった場所を街の地図を描いて書き込んでいく。。


SFのようなファンタジーのような物語だけど、時間や場所というキーワードは科学的でもある。
ただの不思議な話として観れば、それはそれでスピリチュアルで面白いけれど、私はどちらかというと、そこに数学や理論が欲しい。
だって、信じるか信じないか、感じるか感じないかだけで、目に見えないものを捉えるのは勿体無いと思ってしまうから。

とにかく、私の思っていた、どうやって関数に落とし込むのかわからない「図形」なるものが、映画の中に素晴らしい方法で現れる!
そう、簡単だけど、こういう感じ。そう思った。


私がおこなっているマインドフルネス講座の中で、気に入っている教えがある。
日常のあらゆることを奇跡だと感じてみる、というもの。
全て当たり前ではなく、特別な出来事だと思ってみることで自分を客観的に見ることができる。

飲んでいる珈琲の美味しさも、すぐそばに置いたストーブの暖かさも、お腹がすいてくることも、今猫が鳴いたその声も、すべて偶然でも必然でもなく、小さな小さな奇跡だと思って見る、気づく。

その「小さな奇跡」を集めて、ひとつひとつに時間軸を当てはめ、何が起こったかを確かめ、一つの図形にすると、ある次元が見えてくるのだろうか?または、宇宙の形が見えてくるとも言えるのかも。
あれは小宇宙?いや、簡略化された宇宙?それともただの幾何学模様か。

数学的アタマが足りないせいで、上手く説明も証明もできないけれど、信じるか否か以上のものがそこにある気がしてならない。


映画の原題は『The map of tiny perfect things』。
小さな奇跡の地図。
うーん、原題を知るのは大切。



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