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AIで生成した画像でフォントを作りました。その3

概要

Stable Diffusionのimg2imgを使用して、いわゆる「AIで作ったフォント」を作りました。今回で3回目です。

Stable Diffusionでimg2imgを回すと、出力結果はどうしてもイラスト寄りになり、複雑でディティールに凝った画像になります。普通の文字としては使えそうにありません。それどころか出力される画像は一貫性のない乱雑なコラージュとなり、嫌悪感や不快感さえ与えます。

それを逆にデザインとして活かすことにしました。
世の中にひとつくらい、人に不快感を与えるフォントがあっても良いだろうと思います。もちろん人を不快にするデザインは避けるべきですが、敢えてそれを行う表現はたくさんありますし、それを表現するためのフォントも必要でしょう。例えばマンガの異星人や神話生物の発話、呪いの本に書かれた文字、フレーバーテキストなど、雰囲気を出す小物として使われることを想定しています。

このフォントは人には作れないフォントです。技術的に作れても、敢えて作ろうという人はほとんどいないでしょう。そのニッチにAIが潜り込むことで、AIでフォントを作る意味やAI的な表現を、ささやかながらも示せたのではないかなと思います。

このフォントはクトゥルフ神話、触手、常軌を逸したディティール、有機的な曲線。そのようなキーワードをもとに画像生成を行い、フォント化しました。以下にサンプルを掲載します。


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