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学歴

サワディー・クラップ

唐突ですが「学歴は必要」なのでしょうか?
無いより有った方が良いに決まっているでしょうけれど、
雇用に際して「最終学歴高卒以上」などとハードルを設ける事が良いのでしょうか?

私はナンセンスだと感じています。

私の親父お袋は高卒でした。
親父は他界してますが生きていれば89歳。
お袋は健在で88歳。
昭和一桁生まれ。

この歳からすれば高卒は裕福な家庭の様にも見られていたようです。
終戦が中学生。
状況を考えれば中卒で就職が風潮だったそうです。
お袋は祖母の仕事(お針子)を手伝いながら高校を卒業したそうです。
親父は祖父の大工を手伝いながら高校に行ったそうです。
祖父は「大工は勉強より現場で仕事を覚えろ」と親父に厳しかったようですが、
親父は大工になりたくなく1番上の兄貴に祖父を説得して貰い高校まで。

親父もお袋も芯が強い人でした。
そして賢かった。
非常に頭の回転が早かった。

そんな両親の下で育った私は、
高校は中学の進路指導で「絶対に合格は無理」と言われた高校を受験し合格。
自己判定で450点以上の成績(実際には5教科合計465点)で合格した事で中学校の進路指導の先生達は大騒ぎ。
お袋と合格の報告を学校に行くとお袋の第一声が「先生に絶対に合格は無理、と言われた高校に合格しました。」と胸を張って言っていたのを今でも覚えています。

そしてバイトしながら道立高卒。
親父の「大学行くなら自宅から。勿論、札幌で。」の条件を押し切り東京の大学に。
この後押しはお袋と祖母が。
そして叔父と祖母が暮らす東京に上京。

正直言って大学に行く目的は無かった。
ただ就職に影響するから……
それだけの理由で。
都合が良かったのか当時私の通う大学は学生運動の末期に当たり、
4年間1度も定期テストを受けた事なくレポート提出で卒業。
体育会とバイトに専念した4年間でした。

そして就職は叔父の紹介で出版社へ。
同期入社で某有名大学卒がゴロゴロしている出版社。
入社時に大学の先輩がいて私は可愛がって貰い、
色々と仕事を教えて貰ったと言うより人との付き合い方を教えて貰った。

残業を好まない社長だった為、
殆ど定時で退社し上司達と毎日のように近くの立ち飲みで一杯やって帰宅。
この何気無い立ち飲みの1時間程度が一番充実していた。
この立ち飲みに付き合わない同期が殆ど。
同期では一人だけ時々付き合っていたが仕方が無く、と言ったとこか。

さて、「学歴は必要か」と言う事だが、
社会に出たらあまり必要だとは思えないのである。
弊社(タイの零細企業)のスタッフは一流大学を出ているわけではない。
しかし、仕事は自発的に工夫をして取り組んでいる。

仕事の能力は学歴には関係ないと私は思ってる。
確かに雇用する立場からすれば判断基準のひとつにするのかもしれないが、
学校で勉強した事は専門職では必要なことが多いかもしれないが、
一般職(営業、企画、総務など)では学校で勉強した事を使う事は無かった。
私の場合だが・・・

社会に出れば全てにおいて責任が伴う事を忘れてはいけない。
高学歴の者でも責任を持った行動、仕事を出来るか?
出来ない者もかなり居る。

私は上司に恵まれたのかもしれないが、
「責任は俺が取るから自分で考え工夫し思いっきり仕事をしてこい」と言ってくれた。
この言葉を聞いてしまうと、
「根拠のある行動、仕事」をするしかない。
即ち、自分の責任において思いっきりやれ!と言われているように感じた。
それでも失敗した時は上司が尻拭いをしてくれる。(してくれた。)

だから、今はスタッフには多くを指示せず考えさせ、
自由に仕事をさせる。
それには最低限のモラルと責任感があれば充分だ。

インターネットが当たり前になっている現代では、
勤める事なく起業する者も多くなってきた。
学歴で起業する訳ではない。
しかし、就職する場合は学歴を問われる。

何百人、何千人の就職希望者が集まる大手企業は、
篩にかけるのに仕方がない手段のひとつだが、
そんな事を続けてきたから素晴らしい人材を取りこぼし、
良い人材はどんどん起業していく世の中になってきている。

そのような起業家はよく解っているはずだ。
ひとりでは限界がある。
スタッフを集める時に学歴では無く人間性やスキルを見るはずだ。

スキルは持っているだけでは話にならない。
そのスキルを仕事しながらアップさせられる人材が必要なのだ。

資格オタクも多くなってきている。
確かに無いよりは仕事の選択肢が増えるから良いだろう。
しかし、自分に不要な?使うことの無い資格を頑張って取得するくらいなら、
その時間を持っているスキルをアップする時間に使った方が良いと思う。

器用貧乏という言葉があるが、
専門家に器用貧乏は居ない。
悪いけど、こんな事も知らないの?と思う者もいるが、
その者に不要な事であれば知らなくても構わないのではないだろうか。

最後の方は支離滅裂になってきたが、
学歴に必要な勉強は不要!
生きていく為の勉強は死ぬまで続く・・・

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