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喪失は僕をただの肉片にした。

もっと美しい世界に居たかった とかそんなしょぼくさいこと言って死んでいった。

バカめと思った。この世界に生きている価値を見出せなかった君の負けだ。軽蔑するよとか言いたいだけ言った

寝転んで打った文字はそこで止まった、耳に水が入ったから。気持ち悪くなってやめた。

造作ない、日常を何もなかったように進めていくことなんて。容易いね、へっちゃらだ、明日は肉の日だから過ごしやすい。肉を食べよう。

その次はあのスーパーで確か卵と洗剤が安い、買いに行こう。もう暑くないから途中でコンビニによる散歩はできないね。知ってたよほんとはチョコミントが食べたかったんだろ?散歩の途中にあるコンビニ限定だったのに、カフェオレ味の半分こできるアイスなんて選んじゃってさ、なんだよ。気遣ったつもり?

知らないからね、恩着せがましく思ってたって、恩返しなんてもうできやしないじゃないの。


秋バテかな、胃の調子がずっと悪くて気怠いんだ。一日の終わりに何もかもどうでもいいような気持ちに襲われてさ、今日はしゃがんでずっとシャワーを浴びてた。

雲の形がどうとか、野良猫を見たとか、会社でこんなことがあったとか、そんなのでよかったのに。僕は君の存在証明で、君は僕の存在証明だったのに。

役割をしていない時、純粋な生き物として生きている時のぼくはもうどこにもいなくなってしまった。

海に撒いて欲しいって、嫌だよ。離れていかないでくれ。このままずっと近くにいて、それともずっと苦痛だった?耐えられないほどになにかが嫌だった?だから?

考えても答えのないことは質問3つでおしまいって教えてくれたのは君だから。今日はもうやめ。あしたからぼくはただの肉片。共食いする肉片。


※ 読んでくれてありがとうございます。
僕の感情をもとに作ったフィクションです。

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