甘酒学__2_

【あまざけ学 4章】甘酒でつくるカラダの良い循環

米麹の甘酒というと「体にいい」「お肌にいい」といった「体に優しい」イメージがありますよね。最近では「飲む点滴」「飲む美容液」とも言われたりしている甘酒ですがどうしてそんなふうにたとえられるのか。

結論からこたえてしまうと甘酒は私たちの体が良い循環をめぐるように全体的にサポートしてくれる存在であるということです。

どこかの悪いところにピンポイントですばやく強力な効果を発揮するというよりも体の中の循環をいい方向へ導く→体の根っこを良くしていくお手伝いをしてくれるというイメージです。

甘酒がどんなふうにわたしたちの体に作用してくれるのかを順番にまとめてみたいと思います。


消化吸収神レベル、体に優しい甘酒


まず、ふつうの食べ物と甘酒には「消化吸収レベル」に大きな違いがあります。

わたしたちは食べ物を口にいれると咀(そ)しゃくして飲みこみます。よく噛むことで「消化酵素アミラーゼ」をふくむ唾液を分泌するのを助け、お腹の中での消化吸収を促進します。食べ物を細かく分解して吸収するというプロセスをとってから栄養を吸収しなければ消化不良や内臓に余計な負担がかかってしまいます。

それに対して甘酒は発酵パワーによってお米の成分がすでに分解されている状態で口にすることができます。甘酒の原料である米麹についているコウジ菌が「消化酵素アミラーゼ」を発酵する過程で分泌してくれることでお米のでんぷん質はすでに細かく分解済なので内臓に負担をかけないで消化吸収ができるんですね。

甘酒は消化しやすく、内臓に負担がかからない、体に良い栄養素をスムーズに吸収することができることから体にとっても優しい存在なのです。



そして、この「消化吸収に優れている」ということが土台にあることに加えて甘酒は豊富な栄養素やビタミン、酵素が含まれ相互補完しあいながら存分にそれぞれの力を発揮してくれるとてもバランスのよい天然のサプリメントということができるのです。

天然サプリメント甘酒で腸活

ブドウ糖・ビタミンB群・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・必須アミノ酸・ミネラル・食物繊維・オリゴ糖
コウジ菌が生成する酵素(アミラーゼ・プロテアーゼ・リパーゼ他たくさん)など
ほとんど点滴の成分とおんなじ!

そして食物繊維やオリゴ糖も豊富にとりこむことができるので腸内の善玉菌を活性化して腸内環境を改善する腸活にも一役かってくれ、便秘の改善や新陳代謝機能が向上することで肌細胞の再生がスムーズにすすみ美肌へと繋がっていくのです。

医学の父であるヒポクラテスが「すべての病気は腸ではじまる」と語ったように腸内環境を整えることは体の根本を整えるということです。消化吸収に優れた天然のサプリメントといえる甘酒を毎日の生活にとりいれることで体に素敵な循環をつくれるようになります。


赤ちゃんや体調の悪い人にも甘酒

米麹の甘酒の特徴はおもにこのような感じ
・ノンアルコール
・消化吸収が良い(発酵パワー)
・栄養価が高い(天然のサプリメント)
・ノンシュガー(ブドウ糖の甘さ)

米麹の甘酒は上記のような特徴があるため赤ちゃんから病気等で体の調子の悪いひとにも良いアイテムになるはずです。

消化吸収能力が完全に発達していない赤ちゃんの離乳食やおやつにもぴったり、砂糖の強い甘味にくらべて甘酒の優しい甘さと豊富な栄養素のおかげで健やかな成長をサポート。病気や体調を崩しているひとも消化吸収能力は低下しているので消化吸収がよく飲む点滴といわれる甘酒はぴったりです。


以上、今回は米麹の甘酒が体に良い理由をテーマにまとめてみました。

お米というシンプルな素材で作られている米麹の甘酒ですがこんなに素敵な魅力がたくさんつまっている発酵食品だということが少しでも伝われば嬉しいです。

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