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発酵本の紹介、少し深く知りたいなって人へ

こんにちは、マリさんです。
noteのサービス設計で参考にしている本の記事を見て面白かったので、私もさっそくnote for shoppingで発酵をテーマにした本紹介を。


今日は私が発酵の世界に足を踏み入れて、とても勉強になった本たちを紹介したいと思います。発酵の本ってきくと皆どんなのをイメージするんでしょう?納豆とかの発酵食品?難しい専門書?

「発酵」といってもその分野は幅広いので、今日は発酵食品にはとどまらず発酵的なより良い生き方、考え方、文化、実際に発酵に関わる仕事をしている人のインタビューなど色んな切り口から発酵について綴ってくれている本を紹介します。なので少し深めの内容になっていますが、読んだ後は発酵食品を食べてみたくなったり、作りたくなる。いつも食べている発酵食品がより魅力的になる、こんな感じに消化されていかれることでしょう。


発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方

千葉県にある自然酒蔵元「寺田本家」の23代目当主の書かれた本。経営の破綻と病気をきっかけに、自然に学び、原点に帰った酒造りによる「酒は百薬の長」を感じさせる健康に配慮した自然酒造りへ舵を切る。
生きる上で「発酵」と「腐敗」という2つの物差しを持ち、すべてのことを考えること、行動すること。醸造という仕事を通じて著者が見つけた「発酵する生き方」のエッセンスが詰まった本です。この本は発酵に興味がない人も一つの生き方の本として読んでも面白いと思います。

加えて、田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」も一緒に読むと「発酵×経済」の視点が増えて、より発酵哲学的な考えが深まります。

スペクテイター〈35号〉 発酵のひみつ

カルチャー・マガジンの発酵特集「発酵させると何が良いのか、そんな素朴な疑問から始まり、気がつけばその奥深い世界へと引き込まれる特集です。」
「当初、パンを特集をするつもりが、調べていくうちにパンができる過程の内のひとつである発酵に関心の的は移り、ついにはそれ自体の特集が組まれました。 」とあるように読んでいくと発酵の豊富な魅力がどんどん出てきてわくわくしてきます。

発酵には「健康」「美容」「カルチャー」「情報」などの分野があることも図で説明されているので、自分に一番しっくりくるのはどこかな?と考えるのも楽しいはず。また、発酵に関するブックガイドもあるのでこれから学びたいという方に特におススメです。


発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

発酵デザイナーの小倉ヒラク氏が「文化人類学」という新しい視点から発酵を紐解いていく本。
「大豆に麹菌がつくと美味しい味噌に、ブドウにイーストがつくとワインに、牛乳に乳酸菌がつくとヨーグルトに………。発酵とは、微生物が人間に役立つ働きをしてくれること。そして微生物のちからを使いこなすことで、人類は社会をつくってきた。」
専門的な語句も多いですが、ユーモアのある文章と可愛いイラストのおかげで意外と読みやすいです。


発酵の技法 ―世界の発酵食品と発酵文化の探求 (Make:Japan Books)

「DIY発酵完全ガイド」消費者としてではなく生産者として発酵に関わりたくなる本です。
「発酵の基本と多様な発酵食品の製法を、野菜、ミルク、穀物、豆類、肉、魚などの食材別に解説した書籍です。さまざまな文献や各地の発酵愛好家から寄せられた情報をもとに、著者が実際に作って学んだプロセスを紹介します。」
取り上げている発酵食品は、日本の味噌や甘酒をはじめ、韓国のキムチ、中国のピクルスをはじめ、中南米やアフリカの聞いたことのない発酵食品まで幅広く、加えて、発酵×ビジネスに役立つ実践的なノウハウや食品以外への発酵の応用などもまとめられているので、発酵スモールビジネスを考えてみたい、発酵の将来に興味がある人にもおすすめの1冊です。

絵でわかる麹のひみつ

味噌、醤油、甘酒など日本の伝統的な発酵食品の素となっている「麹」「こうじ菌」について比較的分かりやすく解説してくれています。

専門的な知識に加えて、食文化や健康とのかかわりがイラストでまとめられていて、麹の全体的なイメージをつかむのにおススメの1冊です。


ひとさじで料亭の味! 魔法の糀レシピ

糀ブームの火付け役である浅利妙峰氏の麹を利用したレシピブックです。「「糀を知り尽くしたからこその本物レシピ、使い方を教えます!」簡単、おいしい、健康にいいから、一度使うと、とりこになる! 糀はうまみたっぷりの魔法の調味料。楽しみ方、効果・効能、糀のすべてを老舗「糀屋本店」の女将が伝授します。」

塩麹や甘酒を利用したレシピ本としてもオススメなのですが、麴の作り方や豆知識のエッセンスがちりばめられていて参考書として読んでも面白いです。まず、発酵食品にふれてみたい!という方は塩麹がシンプルに作れるて、使いやすいのでとっかかりとして良いのではないかと思います。

※キンドルで購入すると200円でお買い得のようです。


以上、発酵について少し深めの本を紹介しました。読み応えがあると思うので是非手にとってみてください。また機会があれば甘酒をテーマにした本紹介をしたいと思います。

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