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あぁ気持ちぃ〜、と口に出せる能力

今日の夕方,少し暑さも落ち着いた頃,自転車でスーパーに出掛けた。

少しだけひんやり感さえも含む風が頬を撫でて,車道の真ん中をシャーって走りながら(緩い坂道で,全く漕がなくても,優に100メートルくらいは進む道)

遠くに東京タワーがオレンジに嬉しそうにほうわり光り,白が多く混ざったうす青い空には大きめのお月さまがぽっかり,


なんでもいいけれど,私は,頬を撫でる風に弱い,と思う。それはもう,ライム100個分の爽快感でさえもきっと勝てないくらい,どうしたって抗えない。

“気持ちいい風”が部屋を通り抜けたり,

「風が気持ちいね-」なんて台詞が自分の口からふいに出てきた時なんかには

ほんとうに,こころから満ち足りた気持ちになる。


当たり前のことすぎて,私は知らなかったんだ。

そういう事を全く口に出さない人たちもいるって事を。

それは数年前,友達とcafeからの帰り道,歩きながらその子が「いいお天気だねー」

と言ったすぐ後で,「あぁ,天気がいいのを喜べる日が来るなんて昔の私は思ってもなかった」って言ったの。

私は一瞬,彼女が何を言っているのか分からなくて,訊き返した。

「そんなことで,happyになんてなっちゃいけないモノだと思ってたんだと思う」なんて笑いながらでも真面目に彼女は言った。ふたりで,どれだけストイックだったの!って笑ったけれど,

私は深いカルチャーショックに包まれた。


そういえばわたしの母は,昔から,そういった類の文章をよく口にしていた。だからかな,自然とそれを口にする文化の中で育った私にはほんの普通のことなのは。


アロマオイルをシュってするみたいに,

よく冷えたスパークリングウォーターを口にするみたいに,

5分で出来る瞑想をするみたいに,

それらよりもっと手軽に瞬時にいい気分になれる,言葉のアロマスプレー。


もし,あまりそういう事を言わない人が読んでくれていたら,ぜひ,口に出して言ってみてください。(アンチエイジングにも一役買っているらしいよ※saori調べ)

「あぁ〜気持ちぃ」

ひとことで,気分がリフレッシュして,もっと気持ちよくなるから*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+



最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたの今日に綺麗な色の虹がかかりますように。