お茶引いてるから小説書いた
親が離婚しただけでスグにとやかく言われるような田舎だった。
5駅先の大きな予備校には私と長谷川しか通っていなくて、高校生にもなると長谷川は背が伸びて、かつて貧相に思えたそれはひょろりとした優男になってそこそこ見れる奴に変わってしまった。
「地元一緒なんでしょ、長谷川くんてなんて呼ばれてたの」と同じクラスに振り分けられた友達に聞かれた。
「やまうちちんちん、やまうちんこ」
そう答えると、「は?」。
「長谷川じゃん」
「それ小学校の途中からだったしさ、ちんこで定着してたから今更