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ある兼業作家の場合。

はじめまして、天津佳之と申します。

第12回日経小説大賞を受賞、受賞作『利生の人 尊氏と正成』(日本経済新聞出版・刊)でデビューした兼業作家です。どなたさまも、お見知りおきいただければ幸いです。
まずまず、こちらのnoteをご覧いただき、誠にありがとうございます。挨拶に前口上にと長々とやるのも何ですが、少しだけお付き合いいただければ。

小説らしきものを書きはじめたのが15の夜、高校受験真っ只中のこと。以来27年、テキスト書きをつづけてました。
ご縁に恵まれたこともあり、ゲーム系編集プロダクションのライター、環境系の業界新聞の記者と勤め、文章を書いて暮らしを立てる生活もかれこれ19年。このうえ小説家としてデビューできたのは、本当に僥倖だなぁと来し方を振り返ったりもするわけです。

さて、公募型文学賞を受賞してデビューし、取り敢えず「兼業作家」という肩書きを付けた私ですが、まあお気楽なことに、デビュー後のことをまったく考えていませんでした。

そもそも私、創作教室や小説講座などに参加したこともなく。現在も出版業に関わったことはありますが、ジャンルが違えば業界もまったくちがうので、文芸界隈がどんなものかも知らず。情報あふれるネット上にも、「兼業作家の歩き方」がまとまっているはずもなく。どうしたものかなーと思うなかで、情報の発信と収集を兼ねて、とりあえず馴染みのあるSNSを利用することにしたわけです。

で。

Twitterアカウントを立ち上げて、著作のPRやら活動のお知らせやらをしてきたわけですが、まあやっぱりtwのTLは流れが速く。140文字制約はともかく、情報の希薄化が速いなぁとか、検索性がよくないなぁとかと眺めることも多く。
もう少し保存性があって制限が少ない場で、あれこれのお知らせしたり徒然に書いたりできないものか。いやいや、仮にもデビューしたからには著作だけで勝負するものではないのか。だが待て、いまやデジタルとナラティブの時代だし何もせずにいて生き残れるのか。

そもそも、小説家というのは個人事業主なわけで、ただ名乗れたからと生業にできる類いのものでもありません。待っていて何かが進むことも、これは分野に関係なく、ないわけですし。空振りであろうと打席に立つべきだし、何なら打席を作っていくべきだよねと。
そんなわけで、こちらのnoteを立ち上げた次第です。

では、何を発信していくか。

このnoteを覗いてくれるような皆さんであれば、著作に関心がある読書家の方、あるいは題材に興味のある歴史クラスターの方、またあるいは作者のことが知りたいという奇特な方(失礼)……というあたりが想定されます。
ので、そのあたりをローテーションしつつ、そのときどきのPRなどもやっていきたいなと。

目下のところ、受賞第一作『和らぎの国 小説・推古天皇』、そして6月刊行予定『あるじなしとて(仮)』の話題はもちろんですが、受賞作『利生の人 尊氏と正成』も刊行から1年以上が経ち、いまだから話せることもあろうかと思いますし。

あ。あと、定期的な更新は考えていません。無理をすると続かないのが、こういうもののサガなので…。
と、こんな感じの雑文を書き連ねることになりますが、お付き合いいただければ幸いです。

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