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渡部昇一流『四書五経』の解釈 280

😈 悪名を残すことを恐れる (『孟子』滕文公下)

🌍 孔子春秋を成して、乱臣賊子懼る。

孔子が『春秋』を描いたものだから、乱臣賊子たちは皆怖くなってしまった。
歴史に自分の悪名が残ることを恐れた、というわけである。

イギリスに『英国人名辞典』という個人の詳細な伝記を記した辞典がある。
十九世紀までに二十二巻が出て、以後十年ごとに新しい巻が出ている。
最新のものは第六十一巻が刊行されているが、
ここには故国に背いたスパイの名前まで掲載されている。
『春秋』と同様、辞典に残ると思うと悪事も働けないという感覚になれば、イギリスはこれから立派な国になるように思う。

残念ながら、日本にはそういう辞典は未だ存在しない。
勲章で褒め称えるより、むしろ功罪をはっきり書いた人名辞典が欲しいと私は思うのである。



夕日

2024年6月2日(日曜日)曇り16℃〜24℃

春から季節は初夏に移りましたが、気象の方はそれを感じさせてくれていないように思います。その原因は雨の降り方にあります。
空と地上の寒暖差がそうさせているようです。つまり、地球と宇宙の関係です。
どちらが平年並みなのか?
地球温暖化が発表されて半世紀以上が経過しています。
これは人間の科学が発達したことにも起因しています。
果たして科学はどこまで信用できるでしょう?
という問題意識の現れは、一つにコロナウイルスのワクチンにあるようです。
いろいろ取り沙汰されていますが、これといった確実性はないようです。
まあ、こうしたことを関連づけるには難しいものもありますが、
科学と非科学の世界に分断されているようには感じます。

私が考えるところのものは、宇宙が科学で地球は非科学という気がします。
なぜそう思うかと申しますと、
地球にはさまざまな生物が存在しています。が、その存在を科学で証明できないことです。
また、人類が初めて宇宙に行ったのは科学の力においてです。
この地球と宇宙の関係はまさにこれを証明するものでございます。

また、特に戦争の問題も人間力において何一つ解決できていません。
それは同じ人間同士でありながらまるで下等動物並みの生き方です。
縄張り争い、食料問題、は生死につながるものです。
これは人間も一自然物ということの証でもあります。
その中でも人間は生態系を変えるほどの力を有していることです。

恐竜やマンモスが死滅したのは自然環境の変化によるものですが、
絶滅危惧種の生物はその自然環境を人間が破壊したことにより発生しています。
しかし、他の生態系が変化することで人間にどのような変化をもたらすかまでは
未だ解明されていません。ただ失われていく物に対しての人間の悲しみですね、
私はこちらの方が人に与える影響力がより強くあると考えています。
それは人の感情というものがいかに強いものであるかを思い知るからです。
昔から「人間は感情の動物である」と言われていますが、
この言葉の出典記録はありません。誰がいったかも不明です。
でも未だに消えることなく存在するのはなぜでしょうか?
おそらく真実だからでしょう。もちろん真実という確証は得られていません。

私は思考そのものが感情であると思っています。
釈迦は言いました。「思考は現実化する」と。

この言葉と同様の本を書いた人がいました。確かナポレオン・ヒルだったと記憶します。実は私の研究の出発もこの本との出会いからでした。
あれからもう何年経過したことでしょう。
では、本日もつつがなくお過ごしくださいませ。
ありがとうございます😊





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