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渡部昇一流『四書五経』の解釈 208

😈 もしも本当に必要ならば (『論語』述而第七)

🌏 天、徳を予(我)に生ぜり。桓魋(かんたい)其れ予(われ)を如何せん。

天が自分に徳をくださったのだから、(孔子を殺そうとした)桓魋みたいな者が自分に何をすることが出来ようか、ということである。

本当に偉い人は、自分が誰かに殺されるわけはないという妙な自信を持つ人が多いようである。孔子もまたしかり。

私には70年代から80年代にかけて、大学の授業中に毎時間、言論糾弾団体に押しかけられた経験がある。それでも、自分の言論は絶対に日本にとって必要なはずだと生意気にも思っていたので、脅しに屈してなるものかと頑張り通した。

それができたのは論語のこの言葉を知っていたお陰である。
もしも日本が私の言論を必要とするならば、
「予を如何せん」という気概を持っていた。

結果、私の身には何も危害が加えられなかったから、
私においては、この言葉がその通りであると実証できたわけである。


【2024年3月22日(金曜日)晴れ時々曇り 0.7℃〜−3℃〜12℃】


見つめる向こうは?

私生活が乱れますと仕事も捗らないものです。
私生活が順調であってこそ何事も順調なようにも思います。
が、物事はどこからやってくるのか想像もできないものです。
故に日頃の心構えが大事でしょう。
とはいえ、その心構えは日頃の生活の中から生まれてくるものです。
起床就寝はまさにその始まりと終わりでもあります。
朝陽に祈り夕陽に祈りはまさしく昔人の知恵でありましょうか。
人は太陽のように規則的に生きれないものです。
が、そのように規則正しく生きた人がいます。
その人の名は哲学者カントです。
住民がある時刻になると必ずこのカントを見かけたというほどにです。
カントの思想は自由の定義です。
カントにとっての自由は、欲求に支配されてやりたいようにやることではなく、
自らルールを立て、そのルールを守るという自発性、
つまり、意志の自律そのものです。
そして大事にしていたものは「希望」「笑い」「睡眠」の三つです。
では、本日もつつがなくお過ごしくださいませ。
今日もありがとうございます😄


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