美容室に行く話

私は美容室に行くのが好きだ。
学生時代は、お金に少しでも余裕があれば、友達と遊ぶことよりも、美容室に行って髪の毛をきれいにしてもらっていた。

そもそも私は髪の毛を触るのが好きで、幼い妹の髪の毛を三つ編みにしてはほどき、編み込みにしてはほどき…そんなことを繰り返して楽しんでいた時期もあった。

私自身の髪の毛については、中学生の時に入った運動部で長い髪の毛でいることは許されず、入学して1週間経たずに、泣く泣く美容室に行き、髪の毛を短く切ったことを覚えている。

私の家庭では、そもそも美容室というものに行くことは、贅沢なものだということで、定期的に髪の毛を切りに行く事もあまりいい顔をされなかった。
どうにもならない顔回りのくせ毛をどうにかしたく、ストレートパーマをかけたいというと、そんなことにお金をかけるなんて…!とバッサリ(笑)

大学生になり一人暮らしを始めたとき、はじめて私は、与えられたお金を親に相談をせずに自分の意思で使ってもよくなった。
そして私はストレートパーマをかけるために、フリーペーパーのクーポンを探し、美容室に自分で電話を掛けた。

その後いろいろな美容室を転々としながら、丁度良い距離感とシャンプーが上手で、そして必ずや素敵に仕上げてくれる美容師のお姉さんに出会った。

気分がどうしても上がらないとき、テストが終わったあと、好きな人が変わったとき、、etc

ネットで予約ができる便利な時代になったということ噛み締めながら、私はなにかと理由をつけて、美容室に行くようになった。

いろいろな美容室に行くなかで、美容師さんというのは究極の接客業の1つだと思った。

就職と共に引っ越しをしてからも、年に一度は大学の時に通っていた美容師さんのもとへ行き、綺麗に髪を整えてもらっている。
今も私のことを覚えていてくれて、変わらずに迎え入れてくれる美容師のお姉さんに感謝でいっぱいである。

就職してからもいろいろなところに行った結果、今担当してもらっている美容師のお兄さんは、距離感と技術は一番絶対に綺麗に仕上げてくれる、そんな安心感がある。
そしてやっぱりかっこいい人に似合ってるって言われるのは心の健康にとてもいいなと思った。