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「わらしべ方式」で切り拓いた、私の自分らしい人生~トランスジェンダーが歩んだ、希望への道のり~

皆さん、こんにちは。今日は、私の人生経験から学んだことを皆さんにお話ししたいと思います。私は、トランスジェンダーであり、また障害を抱えながら生きてきました。30年前、私は性別にとらわれない生き方を選択しましたが、その結果、社会のルールから大きく外れてしまったのです。就職の道も閉ざされ、できることが限られている中で、私は絶望的な状況に追い込まれていました。

しかし、そんな私を救ってくれたのは、同じような境遇で独立独歩の人生を歩んでこられた先輩方との出会いでした。数は少なかったかもしれませんが、先輩方のオーラに触れ、お話を伺うことで、私は生きる希望を見出すことができたのです。中には、手取り足取り生きるコツを教えてくださる先輩もいらっしゃいました。その経験が、私の人生の転機となりました。

30年前は、トランスジェンダーであるだけでも、就職できる仕事はごくごく限られていました。しかし、私は先輩方から学んだことを胸に、「自分で自分を雇う」という選択をしたのです。他人に雇われる選択肢は限られているかもしれません。けれども、自分で仕事を創造していけば、可能性は無限に広がります。私は、「自分に必要とされている仕事」を見つけ出し、独立独歩の道を歩み始めました。

もちろん、簡単な道のりではありませんでした。けれども、誰かに頼まれてする仕事は、大変ではあっても、それ以上のやりがいがあります。頼まれたことを引き受けてくれる人は、世の中から必要とされているのです。私はこの方式を「わらしべ方式」と名付けました。「わらしべ長者」のように、小さなことからコツコツと積み重ねていく生き方です。

現代社会は、30年前に比べれば、多様性を受け入れるようになってきてはいます。しかし、皆さんの世代は、「平等」や「公正」という名の下で、かえって画一的な競争を強いられているのかもしれません。そんな中だからこそ、私の歩んできた道が、一つの選択肢として参考になるのではないでしょうか。

人生には、様々な困難が待ち受けています。けれども、皆さん、どうか希望を失わないでください。生きているからこそ、何度も死に直面するのです。でも、私が伝えたいのは、自ら命を絶つ必要は全くないということ。私のように、生きたくてもなかなか生きられなかった人間が言うのですから、間違いありません。死ぬことは、3分もあれば十分です。けれども、人生をやり直すことは二度とできないのです。

皆さんの中には、今、自分の生き方に迷っている人もいるかもしれません。けれども、一人ひとりが自分なりの幸せを追求できる社会であってほしい。そう心から願っています。私のような生き方が、皆さんにとって一つの希望の光となれば、これ以上の幸せはありません。

どんな境遇にあっても、かけがえのない自分の人生を諦めないでください。皆さんには、無限の可能性があります。その可能性を信じて、自分らしい人生を全力で生き抜いていってほしい。皆さん一人ひとりの未来に、心からエールを送ります。

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