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振り向けば君がいる

私事ですが、先日、前々から関係が微妙だったニートの姉と修復不可能の喧嘩を致しました。

人生で初めて"死ねばいい"と本気で思いましたし、今も思っているわけですが、そんな中である気づきがありました。

彼女は、"もう一人の私"なのだということです。

これは理論的な話ですが、人間を構成する要素は、①遺伝的要因と②環境的要因の二つだと言われています。
言い換えると、その人が生まれ持ったキャラクターと、周囲の環境ということです。
兄弟姉妹というのは、このうちの一つである"環境"が若干被っています。家庭環境が同じだからです。
兄弟格差をつける大人が家にいるとしたらこの理論は崩れますが、大体同じように子どもを扱う家庭が多いと思います。少なくとも私の家はそうでした。

すなわち兄弟姉妹の違いとは、元々のキャラクターと家庭以外の環境で生まれているのです。

例えば、姉のように大人しければ。生まれた順番が違えば。学校の先生や友達、バイト先の人達と出会わなければ。
ちょっとしたホツレで、私は、いくらでも姉のようになる可能性があったのだと思うのです。

今の私がいるのは、この性格を生まれ持ったことと、人との出会いに恵まれたこと。
そう、ちょっとラッキーだったからにすぎないのです。

関係に亀裂が走って、憎み倒してようやく気づきました。
私と姉は同じではないけれど、同じになる要素は確実にあった。
私は、そうならなかったことを誇りに思うべきだし、周囲に感謝しなければいけないと。

兄弟姉妹が嫌いな皆さんへ。

その人はもう一つの可能性であり、いわばもう一人の貴方です。
憎むことに疲れたら、もう一人の貴方にならなかった今の自分を、ちょっとラッキーだと思ってみてください。兄弟姉妹にはない貴方だけの出会いを、大切にしていってください。これから私もそうします。

貴方も私も、すごく幸運でしたね。