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まあお 読書ツイート集 2020-2月付近

みなさん、こんにちは! 自称作家の あまおう まあお です^ ^
そろそろ覚えて貰えたかなー? え、ちょっと難しい? それは困りましたね……!

そろそろ春の気配もしていることだし、ここはひとつ、他の記憶を消して私の情報をそこにねじ込みましょう! なーに、たいした空き領域は必要ありませんよ。

ひとつ大人になって忘れま……え、JASR☆C? ひー、くわばらくわばらっ!

2020-01-23
【再読】堀江敏幸先生「おぱらばん」
やはり美しいですね。肩の力が抜けてしかし根底に鋭い知性がある。それでいて優しさやユーモアまで兼ね備える。
……イケメンか!
ところでこれ、小説かエッセイか意見が割れるようですね。私は小説と思って読んでいます。っていうかタイプです! #読書 #好き

2020-01-24
【再読】サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」
やあホールデン。一体何度目だい、ちぇ!
うちのママはさ、僕がこの本を手にした時「こんな本読んではいけません」なんて言ったんだ。
だからてっきりそのぅ、わいせつな本だとばかり思っていて。
だけど今は君に電話をかけたい気分で、うん、それだけ!

2020-01-25
【読んだ!】「介護殺人」毎日新聞大阪社会部
認知症。リウマチ。胃ろう。入居待ち。莫大な費用。貯金なし。介護のため退社。たった一人で二十四時間介護…。
夫が妻を、息子が母を、そして老母は知的障害の息子を。
これが日本の現実です。介護中の全ての方に敬意を。あなたは誰に介護されますか。

2020-01-26
【読んだ!】遠藤周作先生「深い河」
作家の中には偏執的にひとつのテーマを追い続ける方がある。若い時分から変奏曲のように調を変え拍を変え、ひとつの旋律に拘泥する。
そして狐狸庵先生はここに辿り着いたのか。
無駄を削ぎ落としたソリッドな文面に敬服、そして黙祷。
ありがとうごさいました。

2020-01-27
【再読】金城孝祐先生「教授と少女と錬金術師」
初読時こう思った「なんだこれわけ分からん!」
そして三度目にこう思うんだ「なんだこれわけ分からん!」
フェイティッシュでエネルギッシュで、とても気がかりな小説。ハゲの気持ちはハゲにしか分からないんだ。
そして頭髪に思いを馳せるよ。

2020-01-28
【読んだ】加藤智大死刑囚「東拘永夜抄」
小説のつもりかもしれないので、そのように読みました。
不思議なほど作り物めいて、なるほどリアリティとはそういうものかと確認しました。
著作が四作あるそうです。収益をどのように運用しているか気になります。
和製サムの息子法の導入を切望します。

2020-01-29
【読んだ】永山則夫元死刑囚「無知の涙」
学のない文学者は皆同じ文章を書くのかというくらい私に似ていますね、この人。
厭らしい文学くささが鼻につきますが、この嘘のつき方、この人は文学者だと思います。
この人は獄中で勉強したのだと分かります。勉強しなければと、思います。#読書

【読んだ!】芦崎治氏「ネトゲ廃人」
ゲームをほぼやらない私には大変興味深いお話ばかり。実際を知っている方はそうでもなかろう。
MMOにハマるのはゲーム世界が現実より平等だからかなと思った。時間や金がちゃんと装備や技術に反映する。
報われる社会にならないと廃人は減らないかもね! #読書

2020-01-31
【読んだ!】杉原幸子氏「六千人の命のビザ」
杉原千畝(ちうね)さんを知っていますか? 何ヶ国語も操り、戦争中リトアニアで日本領事官を務め、そして六千人のユダヤ人の命を救った本物の紳士です。
これは奥様の書かれた本。人道ということがどういうことか、書かれていると思います。#必読

2020-02-01
【再読】梶井基次郎先生「檸檬」ほか
たった一冊の文庫本に収まってしまうほどあなたの命は短かった。
もう三年も永らえれば何を見せてくれたろう。
だけど羨ましくもある。
飽きられるよりはいっそのこと永遠のレモンエロウ。
この果実は永劫みずみずしいままだ。
あと何百年の先にも。
#読書  

2020-02-02
【読んだ!】カーソン「沈黙の春」
現代の科学からするとその論拠全てが正確とは言いがたいそうです。しかし主論はそこではなくて
神ならぬ人が自然に介入する危険への警鐘
と思いますから、60年後の今も十分読まれるに値する本でしょう。訳文の美しさも見事。青樹簗一先生のお仕事です。#読書

2020-02-03
【読んだ】瀬戸内晴美先生「夏の終り」
素晴らしい感性と筆力の恋愛小説。だからこそ、ものすごく読み疲れする。まるで演歌ばかりを二時間ほど休みなく歌われてしまったような心地だ。
他人を疲れさせるくらいの小説が書けるのは才能だ。絡みついて離れない。でもこの主人公、こわいです。#読書

2020-02-04
【読んだ!】松浦晋也氏「母さん、ごめん。」50代独身男の介護奮闘記
良書。副題の通りの方のようですが、非常に知的。学歴職歴を見て納得。なぜ婚歴がというのは余計なお世話でしょう。
最悪の事例ではないですが、他人事でない恐ろしさがある。人は必ず老います。そして高確率でボケます。
#読書

2020-02-05
【読んだ!】稲坂硬一氏「ハイジャックとの戦い」
交通研究協会発行図書。
世界最初のハイジャックの目的はビラまき。イギリスはハイジャックが少ない、などトリビアから911まで網羅。
よど号事件に興味あり。
巨額を投じて厳しくチェックしても人為ミスはあるし、テロルはいつだって常識を超える。

2020-02-06
【読んだ!】ジョン・ダグラス「マインドハンター」
シリアルキラーの本場は米国。彼らとともに発展した技術がプロファイリング。
シリアルキラーだって人間ですよ。理解も共感も不能でも、人間であるには違いない。
シリアルキラーを撲滅はできない。だが彼らを研究することに意味はある。#読書

2020-02-07
【読んだ!】九鬼周造先生「『いき』の構造」
哲学と文学の華麗なるアウフヘーベン! 恐ろしいほどすとんと腑に落ちるこの論理力よ。
そうだ私も「いき」に生きるんだ!
それはそうとこの方のお師匠様ってあのハイデガーなんですが、これは確実にアレですね。いつものことで恐縮ですが、好きです!

2020-02-08
【読んだ!】坂口安吾先生「白痴・二流の人」
天才肌なのかムラっ気なのか、ピンと来るものと来ないものが混在している?
文体も変奏曲のように色々と挑戦しているご様子。
「紫大納言」「風と光と二十の私と」がよいと思ったが、再読すると変わるかもしれない。
魅力的な作家には違いない。#読書

2020-02-09
【読んだ!】井上薫氏「死刑の理由」
実際の死刑判決43例をまとめた良書。一般人向けに平易にリライトしてあるようだ。
死刑の賛否以前に、裁判員制度があります。国民全員がこの程度は「一般常識」として有していないとマズい。と思うのですがそうすると市民感覚ではなくなるのでしょうか? #読書

2020-02-11
【読んだ!】林直樹医師「医療現場におけるパーソナリティ障害」
ある重要事件の被告が大麻精神病との見解が示された。
書名の障害だけでなく痴呆による人格変容と、触法行為との関係は社会への影響が大きいと憂慮する。
難しい問題ですが、今後はこの手の問題、ますます増えますよ。#読書

2020-02-12
【読んだ!】成田善弘医師「セラピストのための面接技法」
タイトルのわりに論文集です。著者は臨床医でかつ大学教授。大学院生程度なら読めるようにと配慮された文章がたいへん読みやすい。
教授の書く文章は、研究領域によらず読みやすいですね。その意味するところに気づきたくないこの頃です^ ^

2020-02-13
【読んだ…】朝日新聞社会部「母さんごめん、もう無理だ」
一事件1200字の傍聴記録。人気記事とのことだが書籍としては何も書いていないに等しい。電車や食堂の待ち時間に読むのには、最適か。
今一度「書籍化」とは何なのか、世に問いたい。
そういう意味ではたいへんに社会的意義のある一冊。#毒舌

【追記】いやこれ1200字じゃねえな。企画1200字、実際は不明ですが……とにかく、何も伝わらない。
字数については訂正したいけど数えるのめんどいんで、各自カウントお願いしまーす!

2020-02-14
【読んだ!】NHK取材班「認知症・行方不明者1万人の衝撃」
徘徊失踪者を探す機構が未完成のよう。一部成功モデルもあるらしい。あとは金の問題か。
認知症は社会的重要課題と感じる。個人的にはなぜ「徘徊」するか、が気になる。帰巣本能と関係していないか? 自宅から実家へ、認知の歪み? #読書

2020-02-15
【読んだ】遠藤周作先生「死海のほとり」
いつもの精彩を感じなかった。文章も他よりふんわりしている?
登場人物の「戸田」、海と毒薬の戸田とは別人と思う。ではなぜ戸田なのか。さほどある名字でもないよな。
どうも不可解。「イエスの生涯」も読んでみようか。
よく分からなかった。
#個人の感想

2020-02-16
【読んだ!】伊藤勝彦先生「愛の思想史」
ギリシアから現代まで西洋の知と愛と性を俯瞰。
文学において愛と性は最重要テーマ……で「あった」。これからの文学はどうなるでしょうね? 楽しみです。
ところでこの方、例によって教授ですが、めっぽう文章がお上手です。すらすら読めすぎて怖い。#読書

2020-02-17
【読んだ!】山本善明氏「日本航空事故処理担当」
実に面白い! 事故は「確実に起きます」コンピュータ制御だろうとプロだろうと「絶対にまた起きる」。
人命に関わる業務に就いたことはないが、私の経験上一般企業の事故処理は「お粗末」。
著者の34年の経験と知識から学ぶことは多い。#読書

2020-02-18
【再読】早見慶子氏「I LOVE過激派」
新左翼と呼ばれる組織の幹部女性の回想記……なのですが、党の思想や理念がほぼ書かれておらず、不詳。描写のほとんどは活動家の男性たちとの恋愛について。
これはこれで興味深い。恋と革命。どっかの作家さん思い出しますね。それでテロられちゃ、たまらんが。

【読んだ】深海菊絵氏「ポリアモリー」
読む前はポリアモリーって自然発生的で自由な愛^ ^ かと思っていたので面食らった。
かなり制約的で意図的に思える。主に高学歴白人に多いとの記述、納得。かなり意識高い人しか参入しないだろう。
ダメと分かって浮気しちゃう人の方が共感できる。#読書

2020-02-19
【読んだ】山本善明氏「墜落の背景」上巻
この方、面白いですね。日本航空の元社員。事故処理担当の方です。そのせいか事故詳細が本当に詳細です。
小説風のパートが読みにくいのが難点ですが、小説とノンフィクションの違いを知る教材としても有益かと。下巻は午後にでも読みます。#読書

【読んだ】山本善明氏「墜落の背景」下巻
機長が精神疾患で妄想に取りつかれていたら。
小説より恐ろしい本当の話。
まあ昔の話だからね?
とは言えない。つい五年前にも同様事故が独機で起きた。精神疾患は当たり前の病気、ましてやストレスフルな職業人が罹患しても何もおかしくは……。#読書

2020-02-20
【読んだ!】「〆切本」
文豪・流行作家から漫画家詩人に至る全ての〆切破りたちの言い訳文集!「ごめんなさい。才能がなくなりました」
自称作家としては胸に迫るものがありますが、これを書いた方はなんと……! ぜひ、ご自身でお確かめを。でも伝聞だから嘘かもな?
書いてるの全員作家だし。#読書

2020-02-21
【読んだ!】遠藤周作先生「イエスの生涯」
小説より押さえたトーンで押し付けがましくない語り口。
作家らしい解釈には鋭さを感じるものの、彼の見たイエスにではなくイエスを見つめる彼の横顔に興味を惹かれる。
才知という意味では「沈黙」の方がいい出来です。
親しみと失望を感じた。#読書

2020-02-22
【読んだ!】薄田泣菫先生「艸木虫魚」
果たして人間の本性といふものは文章に何か影響を及ぼすものでせうか。
この人は水のやう、たゆたひながら留まつてゐる。
私はちょっと気が短いなァ。
本当はこういうのが書きたかったのですが、ちょっと無理がありますわな。こういうのが、好きです。#読書

2020-02-24
【読んだ!】莫言「赤い高粱」
これが幻覚的リアリズムか。なるほどなあ……!
原文で読めないのが悲しくなってくるほどの強度を感じた。
ノーベル賞作家の作品と考えると、現代文学の期待値を意識したりしなかったり。日本人には読みづらい内容でしょうが、文学として読んでよかったと思う。#読書

2020-02-25
【再読】谷崎潤一郎先生「刺青・秘密」
途中でどうしても文章を書きたくなってしまい、読み切るのに時間がかかってしまった!
やはり「刺青」がわかりやすく「凄い」んだなと思います。幇間と二人の稚児が個人的に面白く。特に後者の展開が興味深く、ある意味で谷崎先生らしさなのか、どうか。#読書

2020-02-26
【読んだ!】一橋文哉氏「モンスター尼崎連続殺人事件の真実」
この事件からすでに7年が経過。主犯と目された人物が留置所で死亡したという珍しい事件。
結審していれば極刑だったでしょうか。民事不介入の原則と養子縁組悪用が絡まった重要事件と思います。
死人に口なし。動機は不明のまま。#読書

2020-02-27
【読んだ!】NHKスペシャル取材班「オウム真理教秘録」
タイトル・装幀の割にテンションの低い取材本。取材先は警察関係が多い。
この組織については思うところがあるでしょう。個人的感想はパフォーマンスと本音が違うのは、個人も組織も変わらないということです。
若い人に読んで欲しい本。#読書

2020-02-28
【読んだ】青山透子氏「日航123便墜落の新事実」
元「スチュワーデス」の著者による執念のルポ。興味本位の陰謀論とは一線を画す一冊。
大変に筆力も高いのですんなりと読める。が……私には真相は「判断できない」。目撃証言も揺れるものだし記憶は経年劣化する。
皆様本件、どう思います? #読書

2020-02-29
【読んだ!】正木ひろし氏「八海裁判」
日本で法を学んだ人は全員知っている(よね?)「八海事件」。
冤罪は如何に作られるかという記録。最近はマイルドになったとはいえ、体質は変わらないでしょう。冤罪も困りますが未解決事件も困るので思案のしどころです。
明日は我が身、是非ご一読を^ ^

2020-03-01
【読んだ】阿藤周平氏「八海事件獄中日記」
昨日に続いて今度は被告の日記。
「疑わしきは被告人の利益」この原則の重要性を痛感します。
事件当時よりも原則が軽視されていると感じます。裁判員制度の問題点です。原則には理由があるものです。
この事件から考えるべきは死刑賛否ではない。#読書

はい、今回はここまでです。国内事件の本が多かったですね! 作家はほとんど全員こんな感じだと思いますが、皆、事件が大好きなんですよ!
え……なんでとか言われてもなあ……。
やっぱりアレじゃないですか? 何かミスった時とかにとっさに「昭和にこんな事件がありまして……」とか語り始めて、ウヤムヤにして誤魔化すつもりなんじゃないですかねー?(違います)

あ、あとたぶん、陰謀論の話すると合コンで……モテないだろうなあ。
それでモテる人はたぶんもとからイケメンです^ ^
信じるか信じないかは、あなた次第です……っ!

3月は小説の推敲してるから、ほとんど本が読めない あまおう まあお に励ましのフォローをしてあげよう!! 推敲はやく終わんねえかなー。

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