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12/23出版『進化思考[増補改訂版]』改訂の経緯と内容紹介
私ども海士の風の1冊目となる書籍『進化思考』(2021年4月21日発行)が全面改訂・大幅増補され、2023年12月23日に『進化思考[増補改訂版]』として出版いたします。
改訂の経緯と増補改訂版についてご紹介させていただきます。
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改訂の経緯について
本書第一版は、イノベーションを体系化した本として大きな反響をいただき、3刷3万部発行となりました。メディア取材は80を超え、40以上の企業等で導入されております。また、「第30回山本七平賞」「Penクリエイター・アワード2022特別賞」「ITエンジニア本大賞2022審査員特別賞」を受賞し、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」総合10位、イノベーション部門3位入賞となりました。
さらに熱意ある読者の方々によって「進化の学校」という100人以上の読者コミュニティが誕生しました。出版後2年半経った今もその活動は継続しており、進化思考の実践者として自らの仕事や暮らしに役立てられています。
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一方で、本書内容に「事実と異なる記述および誤植」や「学術的な知識の誤りや著者の解釈による不適切な文章表現が見られる」というご批判とご指摘も頂戴致しました。本書が一般の人に向けた創造的な思考法に関する本であるとはいえ、学術上の知識を援用する場合、その正確性や信頼性をないがしろにしてよいとは考えておりません。ご批判とご指摘を下さった皆様には、今後の姿勢を正す契機をいただいたことを、心より感謝申し上げます。
この件をどう受け止め、何をすべきか、著者の太刀川氏と話し合いを重ねました。「事実と異なる記述および誤植」に対しては早急に全書籍に正誤表を挟み込む形で対応し、「学術的な知識の誤りや著者の解釈による不適切な文章表現が見られる」というご指摘につきましては、専門家と協議しながら本書を改訂することにしました。(改訂の経緯および正誤表について、詳しくは文末に掲載させていただきます)
読者の皆様には、事実と異なる内容をお届けしてしまったことを心からお詫び申し上げます。
増補改訂版について
今回の増補改訂版では、進化学者である河田雅圭氏(東北大学総長特命教授)に生物学監修をご協力いただき、1年以上をかけて様々な方と議論を重ね、本書と向き合いました。
さらに創造性の観点からも新たな内容を加筆し、50ページ増の560ページとなりました。読み応えがありますが、全面改訂してさらに読みやすくなっております。単行本は2023年12月23日に発売予定、電子書籍は図版フルカラーとなり2024年2月27日に発売予定です。
増補改訂版での主な変更内容
・進化学者の河田雅圭氏(東北大学総長特命教授)による生物学監修
・著者のさらなる探求により、マイクロコズム(模擬生態系) 、地理学、フリースケール、適応度、システムダイナミクス、CQといった内容を加筆(50頁)
・実用性を高めるために、変異的発想のパターンリスト、気候変動プロジェクトなどの実践事例、「自己時空間マップ」などの新たな進化ワークも追加
・全面改訂してさらに読みやすく
増補改訂版の内容を少しご紹介させていただきます。
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本書目次
改訂版に寄せて
はじめに
序 章 創造とは何か
第1章 進化と思考の構造
第2章 変異
1 変量――極端な量を想像してみよう
2 擬態――ちがう物や状況を真似よう
3 消失――標準装備を減らしてみよう
4 増殖――常識よりも増やしてみよう
5 移動――新しい場所を探してみよう
6 交換――違う物に入れ替えてみよう
7 分離――別々の要素に分けてみよう
8 逆転――真逆の状況を考えてみよう
9 融合――意外な物と混ぜ合わせよう
第3章 選択
1 解剖――内側の構造と意味を知ろう
2 歴史――過去の系譜を引き受けよう
3 生態――外部に繋がる関係を観よう
4 予測――未来予測を希望に繋げよう
第4章 創造
終 章 創造性の進化
おわりに
増補改訂版の協力にあたって 監修者
出典一覧、参考文献、詳細目次
地球環境も人間社会も変化の多い時代に求められていること。それは人に本来備わっている創造性を存分に発揮することではないでしょうか。38億年にわたり変異と自然選択を繰り返してきた生物や自然から学ぶことで、創造性の本質を見出し体系化したのが「進化思考」です。
私たち一人ひとりから変化を生き残るイノベーションが次々と生み出されることで、この本が人類や社会の進化に役立てるものと信じております。
特設サイトのご紹介および本書内容の一部公開
本書について詳しくは、進化思考特設サイトをご覧ください。書籍情報や著者プロフィールに加え、レビューや動画、新着情報、一部公開などが掲載されております。
また本書内容を一部公開しておりますので、ご覧いただければ幸いです。
・「増補改訂版に寄せて」(上記進化思考特設サイト「一部公開」にて)
・「はじめに」
・「増補改訂版の協力にあたって 監修者」
改訂の経緯詳細および正誤表について
詳しくは各発表内容をご覧ください。
・2022年9月16日発表
書籍『進化思考』に寄せられたご批判・ご指摘について
・2022年12月2日発表
書籍『進化思考』の正誤表について
・2022年12月16日更新
書籍『進化思考』の正誤表
・2023年8月22日発表
書籍『進化思考』の改定について
進化学について詳しく知りたい方は、生物学監修・河田雅圭氏による進化学に関する書籍およびnote記事もよろしければご覧ください。
※図1−5について
Chiswick Chap, Biston betularia, 2006, 変更点:白黒 (https://en.wikipedia.org/wiki/File:Biston.betularia.7200.jpg).
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 3.0 非移植) https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja
Chiswick Chap, Biston betularia f. carbonaria, 2006, 変更点:白黒 (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Biston.betularia.f.carbonaria.7209.jpg)
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 3.0 非移植) https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja
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