新刊「よろず占い処 陰陽屋きつね夜話」とクラブドルチェ
4月6日に陰陽屋シリーズ15巻「よろず占い処 陰陽屋きつね夜話」が無事にでました。
今回もちょこっと裏話をnoteに書いていきますね。
ひとつ目は「ホストクラブは意外にも健全だった件」についてです。
元ホストのインチキ陰陽師が主人公のシリーズを15年以上も続けておきながら、実は私はまだホストクラブに行ったことがありません。
いや、興味津々ではあるのですが、さすがに一人で行くには敷居が高くて。
結局、ネットとテレビから最新情報を仕入れたのですが、一番驚いたのは、「ホストクラブの営業時間は午前0時まで」ということです。
ホストクラブなんて真夜中の2時、3時までにぎわっていそうなイメージだったのですが、実は風営法で接待飲食等営業の1号(ホストクラブ、キャバクラ、メイド喫茶など)の営業時間は午前6時から午前0時まで、とはっきり定められているのでした。
(*例外として歌舞伎町など午前1時まで営業が認められている繁華街もあります。でも1時。)
実際に六本木のホストクラブを検索してみると、どのお店も0時、遅くても0時30分に閉店となっています。
終電で帰れちゃいますね。
ホストクラブに行ったことのある方には常識なのでしょうが、私には初耳で、かなり意外な事実でした。
余談ですが、風営法では営業形態によってこまかく営業時間が定められており、特定遊興飲食店営業(スポーツバーやカラオケバー)は午前5時までOKで、ホステスもホストもいない純粋にお酒を楽しむバーは深夜営業許可をとれば24時間営業OKとなっているようです。
詳しくはこちらをどうぞ↓
https://www.gladiator.jp/fuzoku-komon/fueilaw-businesshours/
というわけで、祥明がつとめていたクラブドルチェも、0時になると営業を終了し、お帰りになるお客様を順番にお見送りして、ご指名があれば一緒に食事やカラオケにおでかけすることになります(いわゆるアフター)。
ホストクラブによっては午前6時から早速営業を開始するところもあるようですが(主なお客さんは仕事あがりのホステスさんなど)、祥明はそこまでガツガツ働かない(働けない)だろうということで、クラブドルチェは早朝営業は無しという設定にしました。
さて、アフターがないホストたちは閉店後さっさと帰宅していいのかというと、そうでもないようです。
まずは閉店後の掃除。
深夜の掃除、片付けはほとんどのホストクラブでやっているようです。
ちなみにホステスさんは一般的に店の掃除はしない(従業員がする)ようで、このへんの違いが面白いですね。
また、お店によっては、閉店後に真夜中のミーティングを行うお店もあるようです。
きっと若いホストたちは午前0時をまわる頃にはみんな腹ペコだし、どうせなら食べながらやればいいじゃん、というわけで、クラブドルチェではミーティングのついでにまかないの夜食をだすことにしました。
発案はもちろん雅人さん。
自炊能力ゼロの祥明には実にありがたいシステムです。
その後は自由時間となるので、さっさと寮に戻って寝るもよし、24時間営業のジムなどに行くもよしです。
祥明は貧乏だったので、ほとんどどこにも行かず、朝方まで本を読んで、昼まで眠る毎日だったのではと推測されます。
起きてから出勤するまでは自由時間ですが、営業のLINEやメールを送らねばならないので、半分勤務時間のようなものです。
先にお客さんと一緒に食事や買い物などをしてからホストクラブに行く、同伴の仕事が入る場合もあります。
同伴については↓のサイトに詳しくのっていますが、同伴料金そのものは1回1000円〜3000円だそうです。
https://host.dan-work.com/kantou/special/accompany/
これに対し、閉店後のアフターは料金が発生しないので、ホストにとっては「サービス残業」になる。ゆえにアフターは一切なし、と決めているホストもいるのだそうです。
さて、話を戻しましょう。
同伴が入らなかった場合、ドルチェでは開店時間前にもミーティングがあるので、17時には出勤します。
この開店前ミーティングは予約状況の確認などを行うためのもので、多くのホストクラブでおこなっているようです。
どうせならここでも夕食をだしてあげればいいんじゃないの?
というわけでドルチェではまかない夕食もだすことにしました。
でも開店前のまかないが17時で、閉店後のまかないが25時だとすると、その間なんと8時間です。
お酒だけでしのぐには厳しいですね。
お客さんが注文してくれた料理のお相伴にあずかって、なんとか8時間乗り切る感じでしょうか。
みんながんばれ・・!
営業時間中のホストの仕事は、お酒をつくったりホストコールをしたりといろいろありますが、やはり一番大事なのはお客さんを楽しませ、ひきつけるトークのようです。
このへんは「ねほりんぱほりん」(Eテレ)の「売れないホスト」の回でわかりやすくかつ赤裸々に明かされていました。
また、ホストコールは動画サイトにいろんなホストクラブのコールが掲載されているので、興味がある人は検索してみてくださいね。
ホストクラブの寮のことなども書こうかと思っていたのですが、なんだか長くなってしまったので、今日のところはこのへんで。
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