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セナのCA見聞録 Vol.24 思い出のサンフランシスコ便 後編

さて、みんなのてきぱきとした立派な仕事振りのおかげで、私たちはスムーズに全ての仕事を進めることができ、無事サンフランシスコに到着しました。

いつもなら寝て終わり、のあっという間のレイオーバーですが、今回は違います。明日は丸一日フリー!ということで皆楽しみにしていました。

私は同期が三人も一緒だったので、その子たちと一緒に一日レンタカーを借りてドライブする計画をたてました。

翌日はとても天気のよいドライブ日より。🚗☀️

「明日どこ行く、どこ行く?」と仕事の合間に盛り上がっていた私たち。ミーちゃんのお勧めにして、私たちは目的地をサンフランシスコから南へ200キロほどにあるリゾート地、モントレー(Monterey)に決めました。アメリカの運転免許をもっている順子の運転で朝早くから行動を開始。

車中からの景色はアメリカらしく雄大で、どこまでも続く海岸道路一号線からは昨日渡ってきた太平洋のきらきら輝くさざなみが目に眩しかった。✨

車内ではジャンボサイズのポテトチップスの袋を回しながら、はずむ声が次から次へと連鎖し、楽しいおしゃべりに花が咲きました。

モントレーの街へ入ってしばらくすると、静かな公園を見つけました。そこに車を止め、池にあったペダルボートを一台借りることにしました。私達は「ああ、いい運動」とはしゃぎながら交互にペダルをこいで小一時間過ごしました。

「ねえ、マリちゃん、まじでこいでるでしょ。シェイプアップ意識してない?」と指摘すると、「それってめちゃくちゃ当たってる~。」ともっと勢いをつけて漕ぎ出して、私達は笑いこけました。

ペダル漕ぎみたいな、こんなにわか運動も結構真剣にやってる私たち。常に体形を意識しているCAの心理が如実に表れたりして、健気というかなんというか。。微笑ましい😊

パティオのあるレストランで食事をし、食後にアイスクリームを食べ歩きして、風光明媚な景色を存分に堪能し3時過ぎに街を後にしました。

帰りの道は思いのほか車が込んでいて予想以上に時間がかかりましたが、無事車を返し、ホテルへ戻ると「楽しかったねー。また明日もよろしくね。」とみんなと別れぐっすりと休みました。

帰国便は満席で大忙しでした。

ミールサービスの一番忙しいときに、エコノミークラスで働くCAから、「セナさん、忙しいところすみません。お客様が一人、大変な剣幕で怒っていて責任者と話をしたいと言ってきかないんですが、来てもらえますか。」とファーストクラスに駆け込んできました。今でなくてはだめなのかと聞くと、そうだといいます。

彼女にその方は何に対して憤慨しているのかと聞くと、なんでも接続便の手配にミスがあり、もともと乗るはずだった飛行機にのれず、予定が大幅に狂わされたのに、どの職員からも何の謝罪の言葉もなく腑に落ちないようでした。

こういう時に苦情を聞きに行くのは頭が痛いことです。が、そんなことは言っていられません。

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