世界で最も頭が良くて、ITで成功した億万長者たちは自分の子供にスマホを使わせない
イギリスの新聞に数年前に掲載された記事ですが、最近目にして、面白いと妙に納得しました。
記事の内容はざっとこんな感じです。(超訳しています)
『マイクロソフトの創設者、ビル・ゲイツの奥さん、メリンダは私にこう話してくれました。「私は、自分の子供たちにはスマホを与えないことにしてるの。子供に与えているのはパソコンだけ。そのパソコンも家族と会話のできるキッチンに置いて、そこで使わせてる。旦那のビルと言えば、書斎で何時間も紙の本を読んでるわよ」と。また、シリコンバレーにある、裕福な家庭の子供が多く通う有名私立学校では、11歳未満の子供に電子機器デバイスの使用を禁止しています。その代りに、グーグルやアップルやウーバーで働く両親の子供たちは、昔ながらの工作や毛糸の編み方や料理などを教わっています。Facebook の創設者、マーク・ザッカーバーグは、自分の娘たちに友達にテキストメッセージを送って時間を費やすのではなく、外に出て遊んで、家の中では童話の絵本を読んでほしいと望んでいます。アップルの創設者、スティーブン・ジョブスも自分の子供達には、自宅でコンピューターやTech Device (ハイテク情報機器)に触れる時間を厳しく制限したといいます。
考えてみると、これってすごくないですか?ハイテク企業を立ち上げて、そこから大金を稼いでいる本人たちは、自分の家族はそのテクノロジーから影響を受けないように保護している。コンピューターも、iPhoneも、iPad もFacebook もそれを作ったお父さんは自分の子供にそれを与えない、ってどういうこと?』
https://www.websafety.com/2018/09/tech-billionaire-parents-advocate-low-tech-fact-check/
この記事は大変興味深いと思います。
これだけ世界中の人がスマホを体の一部のように携帯するようになった今、私たちはそれがないと不安を覚えるほど、ほぼ完全に依存、中毒化しています。
インターネットの普及はインフラの基盤となりましたが、自然災害、政治的混乱など、もし何らかの理由で電源が落ちてしまうことがあったら、私たちはどうやって平常心を保てるのでしょうか。
なぜIT企業によって大成功した大富豪たちは、そろいも揃ってみんな自分の愛する子供にスマホやテキストメッセージをさせないように教育しているのでしょうか?彼らは世界で最も頭がいいとされている人たちではないのでしょうか?普通だったら、「これはお父さんの作ったもんだぞ」と誇りと自信を持って、真っ先に子供に与えるはずではないのでしょうか?
なんで?
ネットから流れてくる”情報”に危惧を持っているからですか?
人間がスマートに生きる方法にネットは必要ないと考えるその根拠は何ですか?
何を恐れて、何を知っているから、自分の子供達にはネットから守っているのですか?
個人情報の漏洩? 健康上の被害? 教えて欲しいです。
私たちは、この膨大な情報社会において、少し考えたほうがいいかもしれません。平均的なスクリーンタイムというのは、みなさん年間でどれくらいなんでしょうか。私は時々、スクリーンタイムとは孤独な時間、想像力から遠ざける時間、姿勢を悪くする時間、人生を無駄に過ごす時間だと思うことがあります。もちろん、それによる恩恵、素晴らしい利点があることは素直に認めます。私も毎日使っています。
でも。。。
この記事を読むと、Tech Device って利点とと同じくらい何か恐ろしい弊害も潜んでいるでいるのでは、と思ってしまうのです。そこを知った上で賢く利用する必要があると思うのです。