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ヤグラタケを食べてみた


ヤグラタケ、見つけた!

こんにちは。お久しぶりです。先日、キノコを探していたら古くなったクロハツモドキの上にヤグラタケが発生していました。ヤグラタケは、キノコの上から発生する珍しいキノコで、特にクロハツの仲間の上に発生します。もう腐っていく一方のキノコの上に生えるということもあり、ヤグラタケの寿命は短く、すぐ粉末状になって胞子をまき散らしながら朽ち果ててしまうため、きれいな個体を見つけるのは非常に難しいです。

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実際このように、すぐに傘の表面が褐色化し、粉末状になって崩れ落ちます。

しかし、偶然にもきれいな状態のヤグラタケが!!!!!!

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ヤグラタケ

警告

危険なのでマネしないでください。ヤグラタケそのものは無毒とされていますが、寄生先のキノコから毒を吸収しているかどうかは分かりません。決してマネしないでください。

実際に食ってみた

どうせなら食ってみるか?ってことでホイル焼きにして食べてみることに。

しかし、この臭いのキツイことキツイこと。なんとも言えない悪臭がキッチンを漂う。マスクを二重につけてヤグラタケの汚れを落とし、アルミホイルで包んでグリルへGO!

グリルの中からもなおも漂う臭い・・・

ブナシメジの臭いを100倍くらいに強くしてさらにホコリの臭いを加えたような何とも言えぬ強い不快臭。

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その臭いは過熱してもおさまることはなく、ホイルを開けた瞬間にムッとした臭いが。

そんなことしながら食べるくらいなら食用でないキノコを食べるなよ、って話ですが、鼻をつまみながら醤油につけて口の中へ。

味そのものは弱い苦みとえぐさがあるのみでしたが、食感は最悪。そもそもヤグラタケは全身を粉末状に崩壊させながら胞子をまき散らすキノコなので、当然と言えば当然なのかもしれませんが、噛んだ瞬間、口の中でヤグラタケがボロボロと崩れ落ち、粉末化。さらにそれが口の中にべっちょり貼りつく。そして当然に臭い。

何かの間違いと思い、3本まとめて食べてみたのですが、結果は同じ。慌てて水でうがいするも細かな成分が貼りついているためか、べっちょり感も嫌な臭いもなかなか口からとれずに、大量に水を飲んで解決です。

キッチンにはもちろん臭いが付き、一日中換気扇を回しておくハメに・・・

無毒なので当然当たることはなかったのだが、もう二度と食べたくないと感じました。ヤグラタケは食用不適で間違いありません。食用不適は食用不適です。

ではまた。

追記

ヤグラタケは老成したクロハツの仲間に生えますが、食べたら死ぬ可能性の高い猛毒キノコのニセクロハツの上にも発生します。ここまで老成した個体であれば、有毒ではあるものの、過去には食用とされてきたため比較的リスクの低いクロハツ、クロハツモドキの2種と、食べたら三途の川が待っているニセクロハツを完全に見分けることは困難です。ヤグラタケが寄生先のニセクロハツから毒を吸収しているかどうかはよく分かっていません。もし仮にニセクロハツから毒を吸収していれば、ヤグラタケも相当危険です。危険なのでやはりヤグラタケを食べるのはやめてください。


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